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鶉屋書店![]() ![]() 東京都台東区谷中七丁目十八番地十三号にあった鶉屋書店の古書目録。発行日は記載されていないが、後述するように昭和五十三年のものである。 《改築のため永い間ご迷惑をおかけ致しました 誠にささやかな目録ではございますが 能うかぎりの極美本を選びました なお大変勝手なお願いでございますが 今回は御売約の品も特にお許しをいただき開店より三日間 当目録全品を店内に展示させていただきます 書棚にも精々お目に新しいものを差しいれます 何とぞ 御一覧を賜りますよう切にお待ち申し上げております》 《憶えば戦いに生き残り 遥々と帰りついた瓦礫の中から 古書店としての私の人生が始まりました 最初に売れた本が露伴の「五重塔」 何か因縁めいたものを感じます よいお客さま よい先輩 よい友達に恵まれながらも たどたどしく稔りの少ない道でした 古書もなりわいとなっては 一冊を願望することそれはすでに修羅です 最早や五十の坂を越えこれからの人生こそ私にとっては かけがえもなく貴重な附加というべきでしょう 所詮 修羅を負っての世界なら せめて思うまま信じるままに 何からも制約されることなく 自分の仕事を思いきりこの店の中で 楽しませてもらおうと心を括りました》 鶉屋書店飯田淳次については追悼集や評伝も出ているが、残念ながらまだ手にしたことはない。ただ、店には一度だけ入ったことがある。朝倉彫塑館を訪ねた帰り道、真新しい古本屋さんだなあ、と思ってふらふらっと入った。おそらく昭和五十四年だったはず。改装後間もない頃であろう。ガラスケースに稀覯本の詩集が収めてあったのが印象に残っている。「おや、こんな詩集が!」とまだ古本の世界にはさほど深入りしていなかったのだが、それでも知っているような有名な詩集が何冊もあったように思う(具体的には思い出せないけれど)。 この鶉屋目録は『第三回伊勢丹府中本店古本市』目録(二〇〇四年)に載っていた。石神井書林さんが出品していたのである。そこにこういう説明文が付いている。 《鶉屋書店は、谷中の一角にあった古書店。詩書の品揃えで知られた。昭和53年、瀟洒な店舗に改装し、その記念に作られた在庫目録。厚手の和紙を折り、24頁の冊子仕立てとしている。アンカット原装。掲載される詩集の189点はどれも逸品と呼べるものばかり。詩書を専らとする古書店は、これだけの品揃えをいっときに叶えるものかと思えば、我途は遥かに遠い。この二年後、つまり昭和55年に、私は初めて作った自店の古書目録を手に、鶉屋書店を訪ねた。思えばいい度胸であった。貧相な目録を、それでも店主の飯田さんは「これでいいんだよ」と言ってくれて、そのことがとても嬉しかった。「僕が君の歳にはまだ兵隊にとられていたんだから」、そう笑っていた飯田さんは、そのとき六十歳を目前。ところが、対面していた二十代の若造は、なんということ、今では五十歳を目前としている。改めて鶉屋書店古書目録を見れば、このラインナップは奇蹟なのかと、途方ない気持ちになる。昭和56年、飯田さんは病に倒れ、長い闘病生活を送る。そして、奇蹟のようなこの店を再開することなく亡くなった。》 う〜ん、そういう因縁があったのだ。文中「和紙」とあるのは石神井さんの勘違い、洋紙である。これを手に入れて、嬉しくて、湯川書房へ持参して、自慢しようかなと思った。そうしたところ、湯川さんは、一目見るなり「それは私が作ったんもんや」と言うではないか。鶉屋書店は湯川書房の本も扱っていたし、湯川さんは金策のため架蔵の詩集を売りに出かけたこともあるそうだ。こちらにもそういう浅からぬ縁があった。 言われてみると、たしかに湯川好みの仕上がりで、凝りすぎずに上品にうまく抑えてあると思う。表紙の書影は別刷りで貼付けになっている。これも上手い。一八九冊目、書目の末尾に湯川書房の本、高橋睦郎『頌』(一九七一年)が掲載されているのは、鶉屋さんによる湯川さんへの御礼、あるいはオマージュであろうか。 三稜亭敬白 追想 飯田淳次 「塚本」本を語る上で、書肆季節社の社主・政田岑生と古書肆鶉屋主人・飯田淳次を外すことはできない。
by sumus_co
| 2013-07-26 22:58
| 古書日録
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