
アールゼ・メティエ博物館でエンキ・ビラルの「Mécanhumanimal」展を見た。メカニュマニマル……メカ人獣? エンキ・ビラルは一九五一年ユーゴスラヴィアのベオグラード生まれ、九歳でフランスに移住、一九七一年に雑誌『ピロート』などの主催するコンクールで受賞して漫画家としてスタートしたようだ。今では巨匠である。
アールゼ・メティエは工業製品を展示している博物館なので、ビラルのイラストやマンガの原画と博物館所蔵の異形の機械部品などを同時に並べて雰囲気を盛り上げようとしていた。やはり絵は描ける人。ただしアートへ逸脱しようというような感じはなくてあくまでBD(マンガ)のタッチである。
ビラルの映画も上映されていた。その上映方法がちょっと面白かった。三本の長編映画「Bunker Palace Hôtel」「Tykho Moon」「Immortel, ad vitam」(だったと思うが…?)を一部通常のスピードで上映、途中早回しという、よくつまらないヴィデオを見るときにやるように編集して、三本で一時間もかからないような仕組み。
受付でチケットを買って、入館口でチケットを見せた。奥の展示場へ入ろうとすると、扉の横にいた巨大な(おそらく身長二メートル?)ビラルの上のイラストみたいなスキンヘッド(フランス語としても通じます)のお兄さんが「ムッシュー! チケ」というのでギョッとした。チケット(チケ、またはビエという)をまた出せと言うのだ。さっきそこで見せたのに、とは思いつつ、ポケットに突っ込んでいたのをあわてて取り出して事なきを得た。
そのときによく見ると、このチケットは一日に二回入場できると書いてある。どうして二回なのか分からないけれども、一日何回でも入れるチケットもあるし、むろん一回だけというのもある。たいていの日本人観光客はミュージアムパスを持っているのでチケットを買うことはないようだが。

アールゼ・メティエ博物館は以前も紹介した。
musée des arts et métiers
http://sumus.exblog.jp/13061800/