
モナリゼ(MONA LISAIT)はパリ市内に九店舗を展開している新古書店。上の袋によればパリ郊外にセンターがあり、ツーロン、トゥールーズにもそれぞれ一店舗を構えている。新刊の売れ残り在庫などを割引価格で販売しているようだ。
店頭には写真集とか画集とか料理本だとか、その他大型本が多いのでこれまで敬遠していたが、ふとみるとジャッック・プレヴェールが何種類か出ていた。一冊は重い写真集のようなものだったので、こちらの薄っぺらいカタログ状の一冊を求める。三ユーロという捨て値も魅力。値札が付いているのは、これが最後の一冊だったため。

『JACQUES PREVERT Paris la belle』(Beaux Arts, 2008)。パリ市役所でプレヴェールの展覧会があったときの図録のようだ。初めの方にプレヴェールが最後に住んだパリのアパルトマンを本拠とする「
ファトラ・シュクセション Fatra succession」へのインタビューが載っている。プレヴェールの著作権関係を掌握する団体のようである。
上は鏡の上にコラージュの材料を並べているプレヴェール。ロベール・ドアノー撮影。下はプレヴェールの使っていた机。毎日、いろいろなものが並んで様変わりしたそうだ。

次は映画「夜の門」の頃(一九四五年頃)、勢揃いの写真。左からジョセフ・コスマ、プレヴェール、マルセル・カルネ、ジャン・ギャバン、アレクサンドル・トローネ。「夜の門」はギャバンとマレーネ・ディートリッヒ主演で撮影されるはずだったが、ディートリッヒが出演を拒否したため、当時、恋人だったギャバンも降りることになった。その後に抜擢されたのがナタリー・ナティエとイヴ・モンタンというほとんど無名の新人たち。そのときモンタンはエディット・ピアフと暮らしていた。この劇中歌が「枯葉」で、死ぬまでモンタンはこの歌を歌い続けることになる(詳しくは柏倉康夫『
思い出しておくれ、幸せだった日々を 評伝ジャック・プレヴェール』(左右社、二〇一一年)を参照されたし)。
一区ジョアシム・デュ・ベレー広場(Place Joachim du Bellay)に面する広々としたモナリゼ。

そしてボン・ヌーベル大通りのモナリゼ。