
蘭郁二郎『少年科學小説 奇巖城』(書肆盛林堂、二〇一三年五月二三日)届く。盛林堂さん、頑張っている(聞いたところでは、ある詩集の出版を用意しているとか、これもまた話題を呼びそうだ)。
挿絵を描いている鈴木御水にはまったく注意していなかったが、モダニズムの作家として、インターナショナル・スタイルを持っており、どんな仕事を残したのかもっと知りたい。
《鈴木御水 すずき-ぎょすい
1898-1982 昭和時代の挿絵画家。
明治31年1月25日生まれ。日本画の塚原霊山や伊東深水に師事。雑誌「キング」や「少年倶楽部(クラブ)」に口絵や挿絵をかいた。とくに飛行機の挿絵にすぐれていた。昭和57年死去。84歳。秋田県出身。陸軍所沢飛行学校卒。本名は一郎。作品に「密林の王者」「海洋冒険物語」の挿絵,絵本「万次郎漂流記」など。》(コトバンク)
《鈴木御水
すずき ぎょすい 明治31(1898)-昭和57(1982)
挿絵画家。秋田県秋田市に生まれる。当初は永田錦心に師事して琵琶を学ぶ。ついで塚原霊山に大和絵を学ぶ。ついで現代美人画を志して、伊藤深水に師事する。
昭和2年(1927)、雑誌『キング』に航空小説の挿絵を書く。昭和4年、『少年倶楽部』に挿絵を描き始める。翌年より空軍ものを手掛ける。海軍の樺島勝一、陸軍の伊藤幾久造とならんで”空軍の鈴木御水”と呼ばれる。密林ものも多く描いており、納富準一「巨象追撃」、吉井信照「虎と虎の戦緋を見る」、南洋一郎(池田宣政)「巨象”森の王”と闘う」や「密林の王者」などの挿絵を描いた。戦後の南の「バルーバの冒険」シリーズは特に人気を得た。
◇参考文献
尾崎秀樹 1987『さしえの50年』平凡社
2004『南洋一郎と挿し絵画家展 鈴木御水・椛島勝一・梁川剛一の挿し絵を中心に』弥生美術館》(『靖国の絵巻』國學院大學)