某氏より貴重な古書目録を頂戴したので、さっそく公開してみる。

『一誠堂古書時報』第十一号(一九五三年一一月)。B5判表紙とも48頁(うち12頁は洋書)。《頁数の関係で毎号つゞけてゐる和本が割愛されました。これは改めて別掲でお目にかけ得ることと存じます。又次号は趣きを更へて新発足の目録で御期待に副ふべく鋭意編集続行中でございます。》《註文輻湊のため先着順にお願ひして居りますので御註文は一応御照会の上前金にてお願ひ致します。》

『和本唐本販売目録1』(東京古典会、一九五〇年九月)。和本を扱う書店の合同目録。A5判。文求堂(本郷)、斎藤琳瑯閣(本郷)、山本書店(神保町)、誠心堂書店(神保町)、文雅堂書店(本郷)、弘文荘(本郷)、辰巳屋書店(目黒)、文行堂書店(下谷)、木内書店(本郷)、鈴木書店(牛込)、細川書店(麹町)、大屋書房(神保町)、井上書店(本郷)、浅倉屋書店(雷門)、一誠堂書店(神保町)、柏林社書店(本郷)、吉田書店(荻窪)以上十七店舗が参加している。

『和漢洋綜合古書展出品目録』(一九五〇年、会場=上野松坂屋五階)。A5判。巻頭は一番目は
小泉八雲自筆ノート 一冊 三五〇〇円
仏領印度支那を旅行した当時の手記(一八八七年ー一八八九年)
ハーンのノートは他の頁に四点出品されている。そして永井荷風自筆原稿三〇〇〇円、正岡子規自筆草稿六〇〇〇円とつづき、竹久夢二自筆原稿「出帆」が二五〇〇〇円、夏目漱石自筆書簡が六〇〇〇円などとなっている。他に高額なものでは足利時代「ねずみの草紙絵巻彩画箱入」三〇〇〇〇円、元禄時代「四条河原涼図 彩色密画」二五〇〇〇円、漱石著作集大揃、極美本揃、入江文庫蒐集品が三五〇〇〇円、光悦自筆歌巻が一〇〇〇〇〇円、啄木の署名入り肖像写真および葉書と手紙で一二〇〇〇円など。とにかく本よりも写本や古書画等の品揃えに驚くべきものがある。戦後のドサクサで流出したものだろうが、この時代に小金があれば、そうとうなコレクションが形成できたろう。

ガリ版刷の「松坂屋古書展追加目録」。上の目録に挟まれていた。B4裏表三枚にびっしり。

酒井好古堂「古書籍価額目録 国書刊行会委託販売目録」。これは雑誌か何かの媒体に掲載した目録を綴じ直している。大正五、六年頃。明治創業で浮世絵が専門の書店だからその系統のタイトルが並んでいる。ここで言う国書刊行会は現在の国書刊行会とは別モノ(
http://portal.nifty.com/2010/12/14/b/)。
とにかく松坂屋の目録にはビックリ以外の何ものでもない。参考までに古書目録関連の過去の記事をリンクしておく。
古書即売会目録
http://sumus.exblog.jp/18873314/
石神井書林目録その2
http://sumus.exblog.jp/18108746/
扶桑書房古書目録
http://sumus.exblog.jp/18218506/