
もう終わってしまっているが、「岡村不二 装幀・原画展」のDMをもらった。会場の
神楽坂・光鱗亭ギャラリーは岡村夫二の居宅(アトリエ)を改造したものだという。
《光鱗亭は、長年この地に居を構え、釣りをこよなく愛した装丁画家・岡村夫二の雅号です。岡村夫二は、太宰治「斜陽」をはじめ、川端康成や三島由紀夫といった昭和を代表する作家の初版本の装丁を手がけ、交友関係は文壇のみにとどまらず、多彩な趣味人でもありました。 そのアトリエが、伊豆の匠たちの技によりギャラリーとして再建されました。古きモダンな面影を残しつつ、中伊豆の木をふんだんに使ったその心地よい空間に是非お越しください。》(HPより)

拙著『文字力100』(みずのわ出版、二〇〇七年)には岡村の装幀本・石川達三『幸福の限界』(蜂書房、一九四九年)を取り上げて、わずかの字数ながら論じておいた。その幅広い活躍からすれば、あまり言及されてこなかった人物。小生の知る範囲内で岡村に興味を示しておられたのは田中栞さんである。詳しく調査しておられた(る)らしい。
装幀も文芸、探偵小説、児童書などジャンルを問わず、挿絵なども多いし、編集にも手腕を発揮したようだ。全貌を見渡せる展覧会が開かれるべき装幀作家のひとりであろう。
表紙画・岡村不二の『国民の歴史』
http://sumus.exblog.jp/10396805/
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3月15日、三ノ宮センタープラザ二階206号に清泉堂倉地書店がオープンした。後藤書店がなくなってから、どこか物足りない三ノ宮界隈の古書事情がかなり変るのではないかと期待したい。
三宮センタープラザ店OPEN!!
http://seisendou-kurachishoten.com/index.php?FrontPage
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閉店した店もある。それは、なんと聖智文庫さん。《二月二十八日をもちまして店舗を閉店いたします》という案内が届いた。ただし、そのすぐ下に五月六日から新しい事務所で営業を再開すると書いてあったので、一安心。まだまだ頑張っていただきたい古本屋さんである。