

今年最後の収穫だと思うが、まだ少し日を残しているので何が起こるか分らないところもある。世界は滅亡しなかったし。
洲之内徹の現代画廊の年賀状ひとまとめ二十二枚。開業して初めての正月昭和三十七年から昭和六十一年まで。三十九、四十二、四十三、四十四、五十二年の五枚が欠けている。洲之内が倒れたのは昭和六十二年なので、六十二年の賀状はあってもいいはずだが、年譜を見ると前々年の大晦日に母が死去している。あるいは六十二年の賀状は作らなかったのかもしれない(断言はしないが)。他に暑中見舞いが二枚。
使われている絵は松田正平が五点、佐藤哲三が三点。他はそれぞれ違う作家。宛名や住所はすべて手書きだが、洲之内徹本人が書いたと思われるのは初期の一枚か数枚かだけである。
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ということで、今年の古書の成果はどんなものだったか、振り返ってみた。まだブログで紹介していないものは、いずれ近い内に紹介したい。順不同。
◎現代画廊年賀状二十二枚
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『詩囚』四冊、詩囚苑、一九二六年
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『唄のくさぐさ』プレヴェール、小笠原豊樹訳、昭森社、一九五八年
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山田稔旧蔵書、バタイユ『エロティシズム』他
◎『歌集坊やの夢』矢倉年、紫朗塔社、一九三四年
◎『集古随筆』林若樹、大東出版社、一九四七年
◎『和漢太平広記』二冊、藤井懶斎、正徳五年序
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『竹秋遺稿』三谷九八、一九三四年
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『waiting for godot』samuel beckett, GROVE PRESS, 1954
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判じ絵豆本
昨年のリストはこちら「
2011年極狭私的見聞録」
読んで面白かった本も挙げてみる。ただし、ご恵投いただいた書籍については除外し、身銭を切って買った本のなかで、という条件をつけておく。平野遼は拙作装幀本ではあるが、多めに買い取らせてもらったので選んだ。
◎林若樹『集古随筆』大東出版社
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柏木如亭『詩本草』岩波文庫
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因果道士著・中島棕隠軒編集『都繁昌記』
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ドリュー・ラ・ロシェル『LE FEU FOLLET』
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由良君美『みみずく偏書記』ちくま文庫
◎レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ『パリの夜』岩波文庫
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『深夜、雷鳴のなかでしきりに鳴き続ける野犬の遠吠えに、ふと永遠を思っていた 平野遼水彩素描集』みずのわ出版
◎ツヴァイク『ある心の破滅』角川文庫
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『味覚極楽』東京日日新聞社会部編纂、光文社
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『藤澤清造短篇集』西村賢太編、新潮文庫
映画はDVD、録画だけである。劇場では見ていない。今年はじめて見たものに限った。二度目以上のものは面白くても除外した。フランス映画を贔屓しているわけではなく、マジ、最近のフランス映画おもしろいです。ただしアカデミー賞作品「アーティスト」はアイデア以外は平凡だった。
◎ハンナ [理屈なく楽しめるアクション]米
◎ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
[理屈なく楽しめるサスペンス]スウェーデン
◎この愛のために撃て [理屈なく楽しめるアクション]仏
◎この自由な世界で [ビンボーで悲惨な話]英他
◎フローズン・リバー [ビンボーで悲惨な話]米
◎潜水服は蝶の夢を見る [病気で悲惨な話]仏他
◎きつねと私の12か月 [きつねにつかれた少女]仏
◎サンジャックへの道 [巡礼コメディ]仏
◎パリ、恋人たちの二日間 [恋愛コメディ、パリ好きにおすすめ]仏他
◎永遠のモータウン ファンク・ブラザースの歴史 [歴史の裏面を知る]米
[番外]
◎テルマエ・ロマエ [くだらなさも必要なり]日
◎ニーチェの馬 [人間辛抱だ]ハンガリー他
◎ブンミおじさんの森 [見知らぬ懐かしさ]タイ
以上