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日本とヴィクトリア朝英国![]() 『日本とヴィクトリア朝英国 交流のかたち』(松村昌家編、山口惠里子, 福田眞人, 中島俊郎, 大田垣裕子著、大阪教育図書、二〇一二年一一月一七日)を頂戴した。たいへん興味深い論稿が並んでいる。 中島先生はアルジャノン・バートラム・ミットフォードという英国の外交官について詳しく紹介しておられる(「文化の基層をもとめて A・B・ミットフォード」)。ミットフォードは慶応二年(一八六六)に公使館員として日本へ初めて足を踏み入れた。それから三年余り、日本の激変をつぶさに目撃したばかりでなく、日本の言語や文化にも精通し『古き日本の物語』(一八七一)を出版した。これはヨーロッパの知識人にハラキリなどの風習に対する知識を植え付けた軽視できない書物となったようだ。 The Project Gutenberg eBook, Tales of Old Japan, by Algernon Bertram Freeman-Mitford http://www.gutenberg.org/files/13015/13015-h/13015-h.htm ミットフォードの外交官としての回想にも貴重なものが多く、具体的には本書を読んでいただくのがいちばんだが、英国公使パークスとフランス公使ロッシュへの言及だけ引用しておこう。 《パークスは、鉄の意思をもっていて情熱にあふれ勤勉で疲れを知らない人間であった。一方、ロッシュは容貌こそ立派だが、空威張りをひけらかすしか知らない人物であったと批判する。ロッシュは幕府を支援する態度に打って出たが、パークスは尊攘派寄りで、ことごとく両者は対立した。両者の対立の激化した場面を、ミットフォードは生々しい目撃現場の再現を直接伝えようとする。髪の毛を逆立てて、パークスがミットフォードの部屋へ這入ってくるや、「将軍側の軍隊訓練のため本国から陸軍教官団を招聘するとロッシュがわめいている。対抗してこちらは海軍教官団を呼んでやる」と興奮して叫んだ。》 初期日本陸軍のフランス式はこういう由来である。それがドイツ式に変化することについては少し前にこのブログでも触れた。 http://sumus.exblog.jp/18985113/ 他に「帝国・病気・医学―日英交流の一端」(福田眞人)も面白いが、「アームストロング砲―戊辰戦争への行程」(松村昌家)は日本国家誕生においてかなり大きな意味をもつアームストロング砲の導入について論じられており、道具が歴史を変えるという事実を目前にするようだ。 ![]() アームストロング砲というのは簡単にいえば、鉄の玉を飛ばしていた旧来の大砲をライフル銃のように後ろから軽いシェル(破裂弾)を込めて発射するもので、射程距離の飛躍的な伸びと大砲そのものの軽量化(機動性の向上)に成功した。 じつはいち早くアームストロング砲の導入を図ったのは幕府であったという。文久三年(一八六三)のことだが、この注文はどうやら相手にされなかった。そして同じ年に生麦事件をきっかけとして薩英戦争が起こる。同年八月十五日、薩摩湾に停泊したイギリス艦隊七隻との間で三時間にも及ぶ砲撃戦が行われた。艦隊のうち五隻には《大小合わせて二十四門のアームストロング砲が備え付けられていた》。 薩摩側は甚大な損害を受けて、ここから攘夷なんてとんでもない、まずは仲良くして富国強兵を図るべしという大勢へ向かうことになった。長州も同じことである。ただ、松村氏によれば英国艦隊も深手を負っていた。 《薩摩藩に甚大は損害を与えたのは間違いないが、イギリス艦隊も勝利を宣言するには程遠かった。》《この戦いにおける「死傷者は異例の数にのぼり」全体的には六十三名に達した。》《結局はっきりした勝負がつかないままに、二日間にわたった戦いは納まったが、その間に見せつけられたアームストロング砲の威力は、薩摩藩にとって脅威的であった。改めてイギリスに戦いを挑むよりも、和議のほうに向かって舵を切るようになったゆえんである。》 そしてもっとも導入に熱心だった佐賀藩がアームストロング砲の自家製造に成功し、結局、奥州での討伐戦において幕府方にとどめを刺したのは佐賀藩のアームストロング砲であった。
by sumus_co
| 2012-12-18 20:58
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