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上田敏詩抄![]() 神戸まで出かけた。帰りに街の草へ寄ろうかな、と思って、念のため電話した。加納さんが電話に出た。開いている、よかった、というのは早とちりで、「今から帰るところ」だという。火曜日と水曜日の二連休(と聞いたのはかなり前のような気もするが)とのことで、残念だ。結局、京都まで戻り、途中下車して古本屋を一軒のぞいたが、これといったものはなし。手ぶらも寂しいので百円均一から『上田敏詩抄』(岩波文庫、一九四〇年十四刷)を抜き出した。 先にデジカメが故障したと書いた。必需品なので即日ネットで注文した。新しいデジカメが昨夜遅く届いた。新しいといっても中古である。本日は使い初め。以前と同じキャノンIXYディジタル。使い慣れていることもあるし、デザインもいい。以前の700シリーズから今回は3000へとヴァージョンアップした。何が違うといって、接写3センチはありがたい。よってド・アップ。照明も室内の蛍光灯だけでこのくらい写れば上出来だろう。それにしても最近はスマートフォンで写真を撮る人が多い。携帯電話の驚異的な普及率上昇から考えれば、早晩デジカメはなくなるかもしれない。 ![]() 口絵写真の上田敏。渡欧したのは明治四十一年。三十四歳のとき。 ![]() 「「海潮音」以後」のなかからギイ・シャルル・クロオ「窓にもたれて」の頁。この「クロオ」の表記を見つけて買ったという意味も少しはある。というのは堀口大学『月下の一群』(講談社文芸文庫、一九九六年)には同じ詩人の名前が「ギイ・シャルル・クロス」となっているからだ。 ![]() これは熊田司氏が『えむえむ』誌上で翻訳を続けておられる「シャルル・クロス」とも関連してくる。ギイ・シャルル(Guy-Charles Cros 1879-1956)は詩人にして科学者だったシャルル・クロスの長男である。 またこれも以前紹介したアルフォンス・アレー『悪戯の愉しみ』には「オジとオイ ギイ・クロ(六歳)へのお話」という一篇が収められていて翻訳者の山田稔さんの註にはこうあった。 《ギイ・クロはアレーの友人シャルル・クロの子供。シャルル・クロは詩人で、ブラック・ユーモア派の一人だった。》 「ブラック・ユーモア派」というのはおそらくアンドレ・ブルトンの『黒いユーモア選集』に選ばれていることを意味するのであろう。山田さんは「クロ」表記である。 堀口大学だけが「クロス」と表記しているわけだが、大学のフランス語力からすれば、何故? という気がしないでもない(読者の方から補足あり、鈴木信太郎も澁澤龍彦も「クロス」表記だとのこと)。現在、YouTube で「シャルル・クロ賞」の授賞式が見られるのだが、少なくとも最近のフランス人は「クロ」と発音しているように聞こえるのである。例えば柏倉康夫『敗れし國の秋のはて 評伝堀口九萬一』(左右社、二〇〇八年)にはこういうくだりがある。大学がポール・モランに『夜ひらく』の翻訳出版の許可を直接面会して取り付ける場面。 《モランが大學に好意的だったのは、詩人としての気質がよく似ていたのに加えて、大學のフランス語が外国人のものとは思えないほど達者だったからである。彼は大學の翻訳に信頼を抱いたのだった。》 モランは外務省の役人だった。そのモランが認めるほど大学のフランス語は流暢だった。さすれば「クロ」と「クロス」を間違えるとは思えないのだ。 ギイ・シャルル・クロのことを少し調べてみると、大学の取った「クロス」表記の意味が少し解けたような気がした。ギイ・シャルルは父の歿後、母の故郷であるデンマークで少年時代を送ったらしい。フランスのポリテクニックを受験するも失敗し、デンマークでフランス語を教えていたが、ふたたびパリへやって来て講師や翻訳にたずさわったという(GUY-CHARLES CROS/PRIX JEAN MORÉAS)。この事実を考え合わせると、堀口大学はギイ・シャルルをデンマーク人として「クロス」の発音にした、かまたはクロス自身がそう発音していたのかもしれない、と推測できるように思うのである。無学にしてデンマーク語で語尾のsを「ス」と発音するのかどうか知らないのだけれど(!)。
by sumus_co
| 2012-08-01 22:30
| 古書日録
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