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【投げ込み(なげこみ)】投げ込みとは、印刷物を完成した本や、冊子に挟み込むことをいいます。挟み込む印刷物をそう呼ぶこともあります。》(印刷用語集)。こういう小物を集めるのも古本道楽のひとつ。上は臼井書房の投込目録「臼井書房刊行詩歌集一覧」。臼井書房という名称は昭和十七年から使い始め十八年には企業統合されるので、その間に発行されたものに違いない。四季派を中心としたラインアップ。何冊か実際に手に取ったことがあるが、凝った造本も少なくない。
次は同じく京都の版元、人文書院の投込。『ランボオ全集』第三巻は一九五六年発行なので、その時期だろう。


河出書房『カレッジ版世界名作全集』。この美女は映画「戦争と平和」でナターシャを演じたサベーリエワ。一九六七年頃か。

富士見ロマン文庫。山口はるみのイラストレーション。一九七八年頃。

昨日アップした『筑摩書房出版通信』の第二号(一九四四年一月一日)が見つかった。日本古典文学がほとんどを占めるのも時局によるものだろう。

フランスのストック社『サント・ブーヴ全書簡 Correspondance générale de SAINTE - BEUVE』(一九三六年)の注文用紙。表だけ緑に印刷、少しずらして二つ折りにしてある。そうすると白い裏紙が見えて二色の効果が得られる。近頃のちらしでは珍しくもないけれど、戦前なのだから、なかなかやるじゃない、と思ってしまう。

そして『五木寛之作品集』第一回配本「蒼ざめた馬を見よ」(文藝春秋、一九七二年)の月報。母親そっくりの丸い顔だ。二歳にしてはしっかりした表情。


今月の解説者は川崎彰彦。