
「ジェイン・オースティンの読書会」(The Jane Austen Book Club, ロビン・スウィコード監督, 2007)より。原作はカレン・ジョイ・ファウラーの小説。『エマ』『マンスフィールド・パーク』『説得』『高慢と偏見』『分別と多感』『ノーサンガー・アビー』の六冊を五人の女性と一人の男性が毎月一冊ずつ読んで感想を述べ合う。読書会のメンバーそれぞれの恋愛の悩みをオースティンの小説と重ねながら物語は進んで行く。オースティンは読んでいなくても映画としては充分楽しめるし、とりあえずハッピーエンディング。
ブッククラブ(読書会)というのは、本の担当者は決めるけれども、その人だけではなく、参加者が全員がその作品を読んで来て感想を述べ合うというものらしい。そういう催しにまったく縁がない(というか近づかなかった)ため、まったく無知なのだが。
本好きが気になる本のある場面がいろいろと登場した。釘付けになったのはカリフォルニアのロング・ビーチにあった巨大な古書店「エーカーズ・オブ・ブックス Acres of Books」の場面。唯一の男性参加者であるグリッグ(ヒュー・ダンシー)はジェイン・オースティンなんかガーリー(少女向け)だと思って読んだことがなかったのだが、誘われた女性に恋心を抱いて参加した。その女性に自分の熱愛するSci-Fi(SF)を「まずはル・グィンから読んでみて欲しい」と渡す。ところが彼女は「SFなんて」と見向きもしない。その彼女ジョスリン (マリア・ベロ)を彼がSFの洗礼を受けた聖地「エーカーズ・オブ・ブックス」へ連れて来たシーンである。
すごい本屋だなあと思った。検索してみると、バートランド・スミス(Bertrand Smith)がシンシナティで一九二七年に創業。三四年にカリフォルニアのロングビーチに引越し、六〇年に最後の店へ移ったそうだ。多くの有名人が顧客だったが、なかでもレイ・ブラッドベリーは「エーカーズ・オブ・ブックス」をこよなく愛したようだ。映画が公開された翌年、二〇〇八年一〇月一八日に閉店した。
Ray Bradbury's last visit to Acres of Books
http://www.youtube.com/watch?v=kD3IeBqRc0w&feature=related
Acres of Books Documentary
http://www.youtube.com/watch?v=kDuaW6FUPdY

最後のシーン、読書会のメンバーとそのパートナーたちが集まった「図書館の晩餐会」。この映画からだとライブラリー・ディナーがどういうものか、いまひとつ分からなかったが、とにかく図書館を解放してパーティを開いているというのは見れば分かる。大阪の中之島図書館なんか、立派な内装なのだから、こういう催しに提供すればいいのではないだろうか、とチラッと思ったりした。
どうやらこういう催しのようです。
UMass Amherst Librairies
Friends of the Library Dinner
http://www.library.umass.edu/dinner/
Geisel Library
University of California, San Diego
9500 Gilman Drive, La Jolla, CA 92093
http://libraries.ucsd.edu/about/dinner/