
ひさびさ双白銅文庫に俳句の短冊を入れる(要するに二百円の短冊を買った)。例によってすらすらとは読めない。ご教示たまわりたし。
田家[これは消し跡のようだ]
豆になれ□ふになれと鳴蛙哉
蕉雨
蕉雨と読んでよければ、桜井蕉雨か。安永四年(一七七五)信州飯田生まれ。文化の頃には江戸で活躍し、文政十二年(一八二九)歿。芭蕉の句「古池や蛙とひこむ水の音」にちなんで、当時現存諸家の蛙の句を収めた『おぼろ物がたり』(鶯笠、文政三年=一八二〇)に次の発句が選ばれているようだ。
さひしさは人にこそよれなく蛙 蕉雨
それはさておき、かの有名な「古池や蛙とひこむ水の音」を誰だったか、たくさんの蛙(かはづ)が飛び込む情景と解釈していた人がいた。たしかに、そう言われてみると、この蛙が一匹だとは文字の上からだけで断定することはできない。古池に多くの蛙が次々とびこむ。ボチャンボチャンボチャンボチャンボチャン…うるさいのう…というココロだった(わけない?)。