
『pieria【ピエリア】』二〇一二年春号(東京外国語大学出版会、二〇一二年四月一日、表紙デザイン=細野綾子)を頂戴した。昨年も
『pieria【ピエリア】』二〇一一年春号 を頂戴している。深謝です。
特集「世界の詩とめぐりあう」はやはりまたく知らないアジア中東の詩集に目が行く。サンスクリット詩人のカーリダーサ、チベットのトンドゥプジャ、中国の顧城、ベトナムのグエン・ビン、ペルシャのルーミー、バングラデシュのショヒド・カドリ……どれも読んでみたくなる(むろん日本語で)。フランスの担任はボードレールを挙げている。ええ〜っ、という感じ。プレヴェールでしょう(まったく個人的な意見でした)。
「わたしの研究余話」と題された記事、岡野賢二「時空を超えることば」にこういう紹介があった。
《ミャンマーの古都マンダレーに"The World's Largest Book"と呼ばれるものがある。それはクードードー・パゴダ(仏塔)内に安置されている。
正確に言うと、それは我々の想像するような形状の「書物」ではない。仏教教典が彫られた大理石板である。おおよそ縦一・五メートル、横一メートルの石板七二九枚にパーリ語が刻まれている。
これを作らせたのはビルマ最後の王朝、コンバウン朝第一〇代王ミンドン(在位一八五三 ー 七八年)である。》
「Book」であるかどうかは疑問だが、すごい石板が作られたものだ、しかも日本で言えば明治時代に製作されたことになる。日本にも大正新脩大藏經(こちらは民間の手になる)というのがある。全百巻、一巻平均千頁。ということは合計十万頁にもおよぶわけである。宗教のエネルギーは半端じゃない。