
『婦人画報』(婦人画報社、一九五二年六月一日、表紙=猪熊弦一郎)。佐野繁次郎の「巴里通信(七)」という短信が掲載されている(七ということはこれまで六回連載したということになるのだろうか)。そこに佐野の鑑識眼の確かさを証明する一文があった。
《絵ぢやないが彫刻みたいなもので、デュシヤム(DUCHAMP)というのを気のある人を覚えておかれるといい。レンガをつんだだけのやガラスで何かしたのが外国雑誌に出るから。これはピカソより偉いかもしれない。》
ピカソよりずっと凄いです。

ざっと他の記事も眺めてみると、田中英光・織田作之助の夫人の手記、由起しげ子の岡本太郎訪問記、猪熊弦一郎邸のリビング写真もあるなど、文芸の記事がかなり多くてインテリ路線である。