
みやこめっせで明日25日まで開催されている「国際稀覯本フェア 2012 in Kyoto」を見に出かけた。事前に嵯峨本の徒然草などが話題になっていたから(これは5040万円、売れたそうだ)一応参考までに見学しておこうかなと思ったのだが、その前に山崎書店の「美術本と木版画フェア」(いちおう同じく明日まで)を覗いたら、これが案外面白く、久しぶりに山崎さんとも話し込んでしまった。ちょうど雨宿りにもなったし、意外な収穫もあった(いずれ紹介するとして、しばらく寝かしておく)。
山崎さんの話では、アメリカ人のある客(個人)は年間十一億円(たぶん一千万ドルということだろう、今なら大分目減りしている)の図書購入費があるとのたまったそうだ。世の中にはそんな御仁もおられる。
「本どころか山崎書店まるごと買ってもらえば?」
と半畳を入れると、そういう人は完璧な奇麗な本しか買わないよと笑っていた。
で、「国際稀覯本フェア」にそういう人がいたのかどうか知らないけれども、春の即売会とはまるで趣が違って広いフロアにややこじんまりとブースが並び、国内および欧米の有名店がそれぞれ美術品クラスの書籍を陳列していた。商品の数が少ないので、これはと思うと百万円クラスだった。数千円の端切れのような紙モノを出しているところもあったので、その気になればまったく何も買えないというわけではないのだが。まあ、奈良絵本あたりを目近に見られたのが収穫か。刷ったばかりのように奇麗なチリメン本もたくさんあった。一千万ドルくらい予算があれば、楽しい会場でしょう。
その後は言うまでもなく水明洞の百円均一を掘り返す掘り返す。奈良絵本の残闕でもないかと思って……ありませんでした(これまた言うまでもなく)。
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帰宅すると季村敏夫さんから神戸で発行された『関西文芸新聞』(関西文芸新聞社)の第五年第四号(大正十二年七月五日発行)のコピーが届いていた。発行人で画家・歌人だった阪田吉郎について何か知りませんか? というご下問だが、まったく何も思い当たらない。ちょこちょこっと検索してもほとんど情報はない。ただ著書が国会図書館に所蔵されているようだ。何はともあれそれを閲覧してからの話であろう(デジタル閲覧はできない)。何かご存知で教えてやろうという方、よろしくお願いします。