
風船舎古書目録第6号が届いた(昨日届いていたのを今日開封した)。いつもながら充実している。音楽関係がびっしり。写真版では川上音二郎『欧米漫遊記』(金尾種次郎、一九〇一年)に目が吸い付けられた。それくらいはするもんだろうなあ…。
しかしさらに引きつけられたのは柿沼松太郎(本名益之。今現在、ググってもまったく情報は出てこない)旧蔵品のひとまとまり。名刺のプロフィールによれば明治三十三年四月十五日生まれ。本籍は東都下谷箕輪。趣味は異端的のもの。映画の特殊鑑賞学的研究として「東都幻影会」を主宰。懐居堂書屋、懐古堂、幻想亭變痴奇林主人などと号した、という。
柿沼宛の賀状および書簡には斎藤昌三、宮武外骨、三田平凡寺、大曲駒村、青柳有美(実業之世界社編集者)、岸本水府(番傘川柳社)、本田渓花坊(川柳大大阪社)、竹内道之助(三笠書房)、青園荘(内藤政勝)らからのものがあり、淡島寒月の死亡通知も含まれるという。どうやら昭和初期の趣味人ネットワークのなかの存在として認められていた人物のようだ。
そうそう、別の頁には西川満編『愛書』12冊一括というのもあった(全15冊らしいが)。一部合本になっているようだが、これはかなりお買い得。
第3回あいおい古本まつり目録も同じく届いていた。美術系の本がかなり多くて目移りしてしまう。今度の土日開催。会場に出かけてみたいものだ。