
『アピエ』19号(アピエ、二〇一二年一月二五日、表紙装画=山下陽子)が届いた。鴎外と森茉莉がテーマ。小生も書かせてもらっているが、じつは昨年の三月に書いたので、原稿そのものはどうということはないにしても、巻末の筆者近況がまったくトンチンカンになってしまっている。善行堂の連載原稿でも『根津権現裏』がもうすぐ新潮文庫に入るとあって、おやおやという感じなのだ。地震の影響もあったろうが、それはそれとして、いくらア・ピエ(à pied=徒歩で)でのんびりしているといっても、いや、のんびりついでにちゃんと直すように指示して欲しかった。
その点を除けばいつもながらの多彩な内容で飽きさせない。それぞれの書き手にそれぞれの鴎外や茉莉が宿っているというのがよくわかる。小生は「百円の鴎外二題 美奈和集と新斥歌」と題して下鴨で百円で拾った『改訂美奈和集』(春陽堂、一九〇六年)と『鴎外選集第二十一巻日記』(岩波書店、一九八〇年)の「北游日乗」から新斥歌(にひがたうた)を取り上げた(昨年二月に新潟で個展をした記念です)。新斥歌についてはブログでも取り上げてあるので参照いただきたい。
北游日乗
http://sumus.exblog.jp/14850739/
APIED
http://apied.srv7.biz/apiebook/index.html