
武蔵野美術大学美術館・図書館で開催された本の展覧会の図録二冊を頂戴した。一冊は『躍動する本 杉浦康平デザインの手法・哲学』(武蔵野美術大学美術館・図書館、二〇一一年一〇月二一日)、最初の三点の写真はそのなかから気に入ったページを撮ってみたもの。言うまでもなく杉浦康平は一時代を築いた巨大なブック・デザイナーだ。しかしやはり小生が気に入っているのはモノクロームな仕事。これは凄いなあといつも思う。
臼田捷治『杉浦康平のデザイン』
http://sumus.exblog.jp/12873704/

そして二冊目は『20世紀から21世紀へ 転換期のポーランド・ブックアート』(武蔵野美術大学美術館・図書館、二〇一一年一〇月二一日)。こちらはブックアートと言ってもアートにより近い造形。眺めるのは楽しいだろうが、これが本だと言われると、ちょっと、どうかな…。なかで面白い試みと思ったのはアレクサンドラ・ヤニク「本の虫」(1997)とベアタ・プフランツの「コデックス」。虫食い本の方がすぐにでも真似できそうだ(って、それが評価の基準なのでありました)。

もう一冊は『THE BEST GERMAN BOOK DESIGN 2010』(Stiftung Buchkunst, 2011)、ドイツ・ライブツィヒでの『世界で最も美しい本展』図録。
印刷博物館の「世界のブックデザイン 2010-2011」でも展示されているそうだ。拙ブログではあまりドイツの本は紹介していないが(だってドイツ語読めないんだもの)全く触れていないわけでもない。
レクラム(Reclam)文庫
http://sumus.exblog.jp/10331423/
この図録を見ると凝った本も多いようである。まずはカバーなしで帯を巻いた一冊(夏葉社の本と同じだ)。ズーアカンプのオスヴァルト・エッガー『その間ずっと』。

ミヒャエル・レンツ『開いた動揺』(S. フィッシャー)。こちらはハードカバーで帯もないが、すっきりとしていい。真っ赤なしおりひもが太くて印象的だ。

ユリ・グデーウス『視覚コミュニケーション事典』(ヘルマン・シュミット)、この天井が開いている函には意表を衝かれた。

カフカ『カフカ』(ラベンスブルガー)。ステファニー・ハーイェスのイラストレーションがとてもいい。

ここに載っているので欲しくなったのはこれ。ハンナ・ヘーヒ『絵本』(ザ・グリーンボックス)。コラージュ作家のハンナがこんな絵本を作っているとは。オリジナルは一九四五年作とのこと。

世界は広い。数々のかっこいい本がまだまだ出ているのだ。