
南陀楼氏より『河出夢ムック 文藝別冊 総特集 花森安治 美しい「暮し」の創始者』(河出書房新社、二〇一一年一二月三〇日、デザイン=重実生哉)が届く。カラーページの装幀本とスケッチブックにまず引きつけられた。このスケッチブックは京都で倒れた後、都ホテルでの療養中に描かれた。松田道雄が献身的に看病に当ったということだ。
何はともあれ唐澤平吉さんと南陀楼氏が花森安治の装釘(花森は釘を使ったそうだ)について話し合った対談を読む。いろいろ教えられることが多いが、やっぱり花森も装幀家やデザイナーというよりも編集者として編集の重要な一部分として装幀やレイアウト、文字や挿絵に心を砕いたにちがいない。すべてを自分でやりたい人の桁外れの強さとそれゆえの弱さが同時に感じられる、だからこそたいへん魅力的な装幀になっているような気がする。詳しい目次などについては南陀楼氏のブログをご覧いただきたい。
2011-12-14 文藝別冊『花森安治』が出ました
http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20111214
とにかくとても凝った内容で編集担当の大西香織さんの執念に脱帽する。巻末の「花森安治著述&主要関連文献リスト」も労作(これはもっと頁を割くべきです!)。