
『spin』05でも紹介したポール・ロワイヤル通のヴォキャビュレール書店。前回は
バタイユの『青空』があるはずだったが、見つからなかったところ。今回はプレヴェールの『ファトラ Fatras』(Gallimard, 1966)である。在庫はネット(ギャラクシディオン)で確認していた。入ってゆくと、先客がいた。何か探している。探しているのは主人。かなりあちらこちら探して、電話番号を客に尋ねた。見つからないのである。不安がよぎる。
で、小生の番となった。「プレヴェールのファトラをネットで見たんですが」「詩集の棚はここだよ、このあたりにあるはずなんだが…。あれはハードカバー(カルトナージュ cartonnage)だったな…」「黒っぽいカバーですよね?」「うん、たしか、そうだった」、しかし…悪い予感が的中。十分くらい探してくれたが、発見できず。「最近、店で売れたみたいだな」という結論になった。「他に何かプレヴェールはありませんか?」と一応儀礼的に尋ねると、そちらはすんなりと取り出してくれた。『見世物 Spectacle』(Gallimard, coll. "Le point du jour", 1951, 70e édition)とそして増補版『パロール Paroles』(les éditions du point du jour, 1947)。赤と黒の表紙が気に入って求めることにする。どちらも初版ではないので安いものだった。


ジャック・プレヴェール『ことばたち』
http://sumus.exblog.jp/15247894/
ゴブランはゴブラン織物工場のあたり。ただしヴォキャビュレールはポール・ロワイヤルとの中間くらいに位置している。その同じ大通りに古本屋あり。名前なし。所在地から考えて LIBRAIRIE ANCIENNE PIERRE YVES ERBLAND だと思う。

一本南側のアラゴ大通りにあるオリヤン書店(LIBRAIRIE ORIENTALISTE "ORIENS")。黒っぽい日よけの店。

で、ゴブランはこのくらいしか回っていない。その他バラバラの地域の名前の珍しい店をいくつか並べてみる。まずは「グーテンベルグの屋上」(La terrasse de Goutenberg)、レドリュー・ロラン駅近く。

それからマレー地区の「口に言葉」(Les mots à la bouche)。

新刊書店「放浪のペン」(La plume vagabonde)。プリュムは羽根のこと。羽根ペン(ペンネームをフランス語でノン・ド・プリュムと申します)。バガボンド(ヴァガボンド)は日本語でも定着しているだろう(井上雄彦による漫画。原作・吉川英治『宮本武蔵』)。ジャック・ボンセルジャン駅。

珍しい名前というか、英語で「BOOKS BY ARTISTS」。北マレーの現代美術ギャラリーが軒を連ねるあたりにある店。