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モンパルナスあたり

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イエナの東京宮殿(Palais de Tokyo)の前のプレジダン通にマルシェが出ているので妻のお供で出かけた。そこの屋台店でガレット(甘くないクレープ)を食し、ガリエラ宮(モード美術館)の前庭でエクレアをむさぼる。サラダ盛り合わせのような庭作りをいぶかしく眺めたが、気をつけていると、他所の庭にも同じようなスタイルが見られたので、あるいは流行なのかもしれない。

イエナから6号線デュプレ(Dupleix)下車。パージュ・ヴォラント(Pages Volantes、空飛ぶページ、「遊び紙」も連想させる)の飾り窓をのぞく。おそらく女性店主ではないかと思わせる本の並び、良さそうな店だった。
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この後ルーメル通へ出て何軒かあるはずの古本屋を探すも閉店や店舗なしなどで見つからず。エミール・ゾラ通からドレフュス公園へ。ここに新刊書店一軒あり。この小公園にはゾラの有名な文句を彫った石碑が立っている。真実は進んでいる、何もそれを止めないだろう。

 La vérité est en marche et rien ne l'arrêtera......

ラ・モット・ピケ・グルネル駅近くの『マン・レイ自伝』を買ったロブリエール書店。水曜日は学校など休日または半ドンのところもあるようなので古書店をのぞく客も多いようだ。ここの店主はたぶん四十代だろうか。インテリ風で応対も丁寧だった。文学書中心に美術書もそれなりに置いている。手作りの白木の本棚に好感をもつ。来客と談話していたが、こちらが本を買って出てゆくときに、店主だけでなくその客の男性も「ボンジューネー(良い一日を)」と挨拶してくれたのは気持ちがよかった。
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もう一度6号線に乗りモンパルナスのエドガー・キネ下車。ヴァヴァンの交差点まで下って行って、昨日書いたラーム・エ・ル・レーヴ書店を観察。窓にアポリネールの『虐殺された詩人』が出ていたので、お、これは、と思って中に入って値段を尋ねた。来客と談話中だった、若く黒々とした顎髭を蓄えた主人は気さくに答えてくれたが、その値段はこちらの想像をはるかに越えるものだった。オララ〜と大げさにびっくりしたふりをすると、主人は少しだけバツが悪そうに「EO(エディション・オリジナル=初版本)だし、それぐらいはしますよ」と。「何かお探しですか?」というので「あれこれはありますか?」と聞いてみたが、残念ながら在庫していなかった。少時、棚を物色し、出ようとしてもう一度窓を見ると下段にアンリ・ミショオの『ラビラント』が目に留まったので、参考までに値段を聞いた。主人、一瞬、ああ、ごめんなさいという表情をして値段を告げた。予想外にもアポリネールよりも高かった。

ラーム・エ・ル・レーヴの隣にも二軒古本屋が並ぶ。
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ヴァヴァンの交差点からグラン・ショミエール通へ。数多くの日本人画家が足を踏み入れた画学校アカデミー・グラン・ショミエールがある。下の絵は小松益喜「グランショミエール」(一九五九年作)。この通りに古本屋一軒あり。
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モンパルナス大通りへ出て新刊書店のチャン(TSCHANN)を越したところにギルベール書店(B. Guilbert)。この陳列台が気に入った。EXPERTISES というのは鑑定・査定の意味。
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続いてはカンパーニュ・プルミエール通へ行ったのだが、これはマン・レイ歩きですでに紹介したので省略。ポール・ロワイヤルの少し手前「BELLES LETTRES(文芸)」と大書したギヨーム・ビュデ書店(Guillaume Budé)の建物。
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by sumus_co | 2011-12-05 19:29 | パリ古本日記
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