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オックスフォード古書修行![]() 中島俊郎『オックスフォード古書修行 書物が語るイギリス文化史』(NTT出版、二〇一一年九月二八日、装幀=吉田篤弘・吉田浩美[クラフト・エヴィング商會])読了。中島先生とは、海文堂書店での『神戸の古本力』トークショー(二〇〇六年に高橋輝次、北村知之、両氏とともに行った)の折りに聴衆として見えておられ、その後の懇親会でお話ししたのが出会いだったと思う。翌年にはやはり海文堂書店での「口舌バトル 中島俊郎×鈴木創士」と題したトークショー(進行=小生、『spin』02に掲載)にもご協力いただいた。 肩書きとしては甲南大の文学部英語英米文学科教授ということなのだが、日本文学全般にも詳しく比較文学、文化史研究者でもある……というよりも何よりも、古本まつりの初日にはほぼ必ず顔を会わせる古本猛者のお一人なのである。本書の「あとがき」に名前が出ている黒岩比佐子さん、誰あろう黒岩さんを古本の世界へ導いたのは中島先生その人なのだ(以前に紹介した「神戸新聞2011年1月19日に掲載された中島俊郎さんの記事」参照)。この一事だけで古書史に名前が残る(?)。 その中島先生の古本魂がいかなるものか、具体的にはっきりわかる好著が本書だということになる。以下、同病相憐れむ思いで抜き書きをする。書名に修行とあるが、章題を見ると常在戦場、まさに武者修行なり。 《絶対に欲しい、何を差し置いてもこの本を奪い取るという覚悟がないとすでに戦いの前に負けである。古書オークションに挑むにあたって、今日はこの一本だけにすべてを賭ける、ほかの品目には見向きもしないという禁欲精神と、明日からは水だけで暮らしていくのもやむなし、という金銭哲学がすべてである。一冊だけに全身全霊を傾け、玉砕あるのみ。オークション道をきわめるぞ!》(いざ出陣ーー挿絵本は不滅なり) 《本は共有されているからこそ価値を増す側面がある。多くの読み手によって読みが多義的に増幅される。読みに多様性がでてくると、その本はますます中身が濃くなっていく。》《本は読者の参加をえてはじめて「本」になる。それゆえ均一台の均一本を礼賛したい。世の中に一冊しかない本なんて考えられないし、意味もない。本ではないのだから。》(善戦また善戦ーーナンセンス詩人はいずこへ) 《顔なじみの書店員に聞くと値付けはまだであるという。これはチャンスだ。数組まとめて買うから、しかるべき値段を言うように上から目線で命じる。落しどころというべき値段がかえってきた。》(武器補充ーーレシピ本は笑う) 《古書目録が大好きでいつも見境なく手にしてしまうので、今回は五冊だけと自戒している。両腕に食い込む重量を考えると、反省がよみがえってくる。が、古書店の魅惑的なブースをまわっているうちにそうした固い誓いもしだいに緩んでくるのだ。》(しばし休戦ーー寿司をつまむゲーテ) 《ついに手に入れた! 先月末に開催されたロンドンの古書展で、念願のトマス・ウェストのガイドブック『湖水地方案内』もとうとう入手した。これですべてウェストはそろった。イギリスのすべてのガイドブックは本書から出発したと考えてもいい。》(接戦の末ーーワーズワス、おおいに歩く) 《均一台がもうけられている。のぞくと講義用の参考書ばかりでは触手も動かない。眺めるともなく眺めていると何やら本のかたまりのなかから訴えてくるような声がする。姿なき声につられて、手を入れてみると、重い参考書の山のなかから一冊の典雅で楚々とした版型の本が出てきた。『サミュエル・ピープス文庫目録』とタイトルにはあり、見覚えのあるピープスの蔵書印が表紙にあしらわれている。開店記念にどの本でも一ポンドだよと、ヒゲ面の顔がほころんでいる。》(あやうい勝利ーー秘密は「蜜」の味) 《中世の町ゲント近くにコートリークという街があり、ここでマーケットが出るという。》《でも雑本や児童書ばかり……。直接にブリュッセルの古書街へ飛び込んでいった方が得策だったかもしれないと後悔しだした時、目の前に本であふれたダンボール箱が現れた。 箱の前で小一時間ねばり、ヴァレリー・ラルボー(一八八一〜一九五七)の滋味あふれる紀行文集『イタリアからの便り』(一九二六)を選んだ。》(戦い終えてーー翻訳三大噺) 古本者ここにあり。面目躍如。むろん古本ネタ以外にもエドワード・リヤ、サミュエル・ピープス、キャロルのニセ海亀料理、自転車文化史、ラルボーとジョイスなどなど、読みやすく開陳された蘊蓄にもおおいに価値を認めるものである。ただ、ひとつだけ気になったのは、先生、イギリスでもおやじギャグを連発していたらしいこと。ところが、何故かそれが、ご本人の記述によればだが、たいへん受けた様子、あまり調子にのらないようにお願いしたい。
by sumus_co
| 2011-09-28 16:19
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