
均一台で
『将棋養真図』(弘化四丁未九月吉日、芳賀利家写之)を求めてブログの記事をアップしたのは二〇〇六年一二月一九日。それ以来ページを開くこともなく、さりながら邪慳にもせず、将棋関連の書籍などといっしょに保存はしておいた。すると、先日次のようなメールを頂戴した。
《貴方のブログ「daily-sumus」で『将棋養真図式』という写本をおもちのことを拝見しました。元本は確かに大橋宗与『将棋養真図式』ですが、天保四年西宮弥兵衛版のほかに、古くは享保元年から数種の再版があります。大橋宗与は将棋家元のひとりで、家元本は再版を繰り返されるだけでなく、写本も広くされているのが普通ですが、『将棋養真図式』の写本はこれまで見たことがなく、百番ないのが残念ですが、珍しいものです。》

発信者は磯田征一さん。
『古今 詰将棋書総目録』(全日本詰将棋連盟、二〇〇八年)を編輯されたそうだ。その御著書の追加・修正を目的として「詰将棋一番星」というサイトを開いておられる。
詰将棋一番星
http://homepage3.nifty.com/1banboshi/index.htm
詰将棋が芸術の域に達しているという認識はむろん持っていたが、古い将棋関係の書物はたいてい高額のためまったく関心の外であった(安ければ買うのは言うまでもない)。しかし磯田氏のサイトを見るとあらためてその奥行きの広さ深さに驚かされる。
『将棋養真図』第一番、腕におぼえのある方は挑戦されたし! 難しそうだが、玉を追う手順が長いので見た目ほどではないようだ。(解答は下段)

磯田氏が『古今 詰将棋書総目録』にこの写本を追加したいと懇願された。お貸しするというのも面倒なのでお譲りすることにした。喜んでいただけたようで何より。まあ、こんなものはそうそう見つかるはずもないが「百円の写本を侮るなかれ」という思いを新たにしたというしだい。
詰将棋の解答