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モホイ=ナジ/イン・モーション」を京都の国立近代美術館で見た。モホイ=ナジ・ラースロー(姓・名の順だそう。モホリが正しいとウィキには書いてあるが《ハンガリーの姓名順と発音に従って表記しています》と本展チラシには明記されている)は一八九五年ハンガリー生れ。二十代で前衛芸術グループ「MA」(マ=ハンガリー語で「今日」)に影響を受け、ドイツに亡命後にヴァルター・グロピウスと出会ってバウハウスで一九二八年まで教鞭を執った。ナチの台頭によって一九三七年にアメリカに渡りシカゴでニュー・バウハウスを設立するも一九四六年に歿した。
写真と映画の出品が目立ったが、初期からの絵画、立体、版画、デッサン、そして関連書籍など多岐にわたって出品されており十分に楽しめた。個人的には上述の『MA』だとかバウハウス叢書の資料類がいちばん印象深かった。こういうものがどこかの均一、とは言わなくても古書店の棚に二千円くらいで挿されていないかなあ(とないものねだり、念ずれば通ず?)。
マン・レイとジャンルがそのまま重なって、むろん同時代人(マン・レイが五歳年長ながらアメリカ生れのハンディあり)でユダヤ系でもあり、つい比較してみたくなる。詩人的な資質の深みは明らかにマン・レイのもの。理知的な絵画表現はモホイ=ナジの方が数段いい。二人の生涯をあれこれ知る限りの範囲内で考えてみると、国際造型言語と言ってもいい「モダニズム」というスタイルは故郷を捨てた人々の表現手段として最もふさわしいのかもしれないなと思えてきた。

モホイ=ナジからあちこち寄ってミナ・ペルホネン展へ(
メリーゴーランドKYOTOと
GALLERY/GALLERYで開催中)たどりつく。これまたちょっと変った名前だが(同名ブランドの店舗が寿ビル内にあり)、日本人の作家皆川明。メリーゴーランドでは絵本の原画やカラフルな蝶の小品が並んでいた。上はギャラリーギャラリーの展示。
例によってメリーゴーランド内扉野古本コーナーをチェック。すると、この間の下鴨で三百円だった、にもかかわらず買おうかどうしようかかなり迷って買わなかった一冊の本が並んでいた。さっと値段を見てギョッとした。負けた。そうだよな、これぐらいしても当然だよな。ショボ〜ン。