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絵のある岩波文庫『新編東京繁昌記』![]() 坂崎さんが愛してやまない木村荘八『新編東京繁昌記』(岩波文庫、一九九三年一月一八日、初出は『読売新聞』一九五五年六月〜九月連載の「東京繁盛記」。単行本『東京繁昌記』は演劇出版社、一九五八年刊)。カバーにも飾られ、そしてむろん本文にも挿入されている「カフェー・タイガー」の外観のペン画。 ![]() このイラストの元になった写真が松崎天民『銀座』(中公文庫、一九九二年一一月一〇日、カバー=井上安治「銀座夜景」、元本は『銀座』銀ぶらガイド社、一九二七年五月)に掲載されている。人物の位置まで同じ。当り前のことだが写真と絵の表現形式の違いがはっきり分かる。 ![]() ![]() ついでに天民の名調子をひとくさり引用してみる。 《ライオンの獅子に対して、タイガーの虎が出来たのは、三年前の夏からで、エスキモーやアルプスと同じく、最も新しい店である。ライオンが東京新聞社の跡で、新聞に縁があるように、タイガーも旧日日新聞社屋の北隅に、陣取っている形が面白いでないか。 ライオンは日本最古の洋食屋、精養軒の経営という点に、特色もあり強みもあるが、タイガーも亦浅野総一郎家の経営とあって、浅草のカフェーアメリカ、今は改名してオリエントと、姉妹関係になっているのが面白い。それに同じ銀座通りの中に、獅子だの虎だの麒麟だのと、動物の名を呼ぶカフェーが、一流として繁昌しているのも、見ように依っては不思議なことである。》 浅野総一郎は富山県出身。渋沢栄一や安田善次郎の後ろ盾によって浅野セメントの基礎を築き、手広く事業を展開、一大財閥となった。 久しぶりに『銀座』を拾い読みしているとやめられなくなる。オヤッと思ったのは「カフェーロシヤ」。 《羊の洋画家で知られた辻永君の兄弟で、近頃は古美術の売買に熱心な辻衛君は、松坂屋の裏手に久しい前から、カフェエーロシヤを経営している。スープとザクスカの他には、これといったロシヤ気分はなくても、美味い洋酒を提供するのが特色で、毛色の変った人々が出入りして、毛色の変った場面を展開しているのが面白い。 「私、ニーナ、ロシヤ、モスクワあります。あなた御酒……」などと、二十歳にしては老けて見えるロシヤ美人、ニーナの大きな姿を見るのも、カフェーロシヤの特色の一つと言って宜かろう。》 ロシア革命で故郷を離れ、ニーナは震災後に東京へやって来た。 《ロシヤの主人辻衛君が、神戸で困っていたニーナ母子を連れて来たのは、三年前の春であった。カフェーに見るロシヤ女といえば、多くは安価な私娼であって、五円十円の金によって、どうにでもなるような女が、日本橋にもいたし、銀座の界隈にも巣くっていた。そして東京を追われた彼の女達は名古屋、京都、大阪、神戸という風に、日本の本土を西へ西へと流れて、浮き草のような生活を送っていたのでしょう。》 《背の高い美人ではないが、二十歳にしては頑丈な発達しきった筋肉をして、握手する手の硬さと強さは、とても日本娘の比では無い。気に入らぬ客に対しては、笑顔一つ見せようとせず、素知らぬ顔をしているが、馴々しく話かけると、突拍子も無い声を出して、大きく笑うことさえあります。何事も運なればこそと諦めて、狭い小さなカフェーロシヤで、その日その日を送っていても、朝な夕なのニーナの心に、片時も去らぬ幻影は、故郷ロシヤの風物であり、人々であるに違いない。ロシヤに帰りたくないかと訊くと、いいえ、日本東京よろしいと答えるが、それは彼の女の人を食った愛嬌であるに過ぎない。本国の大歌劇団が来た夕、何を措いても帝劇へ駆け付けたニーナの心を想う時誰か涙無きを得ましょうぞ。》 『みづゑ』226号(大正12年12月3日)の「画壇消息」欄に《小品展覧会 十一月三日より七日迄、銀座カフエー・ロシヤにて、出品者は、黒田清輝、岡田三郎助、山本鼎、満谷国四郎、中沢弘光、小紫錦待、辻永、牧野虎雄外数氏》とあって画廊もやっていたようだ。客筋がだいたい想像できる。下記「神保町系オタオタ日記」の記事も参照のこと。 カフェ・ロシアと辻衛 http://d.hatena.ne.jp/jyunku/20090308 * いよいよ明日、トークショーです! どなたでも参加フリーですので是非おいでください。 ■開催日時 : 6月12日(日)14:00~ ■場所:ジュンク堂書店大阪本店3階喫茶コーナー ■定員:40名 http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-osaka.html#talk
by sumus_co
| 2011-06-11 21:19
| 喫茶店の時代
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