
『江戸詩人選集第六巻 葛子琴/中島棕隠』(水田紀久注、岩波書店、一九九三年三月一七日)を日本の古本屋から買った。葛子琴については
このブログでも少し触れたことがあるが、中島棕隠についてちょっと知りたかったので、一番安いのをクリック、クリック、コトン(ポストに入った音)。
ざっと年譜に目を通した。祇園ゆかりの生田耕作が好む詩人のはずである。
香衩当筵火色烘
女頭嬌態暖春風
座間偶有東来客
指道京華一種紅
二句目「女」としたところは「女巴(女ヘンに巴)」、「ー頭」(はとう)で仲居女のこと。祇園のお座敷に上がると赤い前垂れがとっても鮮やかだ。それを関東者の客が「京都の店はみんなこんなだってばよ」と指さして言うのだ、というような意味。自注にこうある。
女頭陪宴、皆著紅芻絹
蔽膝、除京摂妓館外、
無有此装
女は「女巴」。芻としたところは「イトヘンに芻」、「紅ー絹」(こうすうけん)で緋縮緬のこと。要するにコンパニオンのおねいちゃんがみんな赤い前垂れをつけていて、これは京と摂津(大阪)のお茶屋だけでしか見られないのよね、ということらしい。「緋縮緬」と遊女の関係については以前触れたことがあるが、「鴨東四時雑咏」もメモ帳に加えておかなくては。
緋色の研究
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