
兵庫県立美術館で開催中の「カンデインスキーと青騎士」展を見る。レンバッハハウス美術館所蔵品だそうだ。レンバッハ・ギャラリーは大昔に訪れたことがある。ただ、フランツ・マルク(本展にも何点か出ている)がたくさん並んでいたのが印象的だったが、それ以上はあまり覚えていない。美術館から外に出ると公園のようになっており、そこに備えられたチェス盤のテーブルでおっさんたちがのんびりチェスをやっていたのは、たしかここだったような気もする(めずらしくない光景ではあるが)。
展示はレンバッハ、シュトックからはじまり(これらは十九世紀の作品)、カンディンスキーを中心にした青騎士グループ、ミュンター、ヤウレンスキー、マルク、マッケ、ヴェレフキン、の他にパウル・クレーが一点あった。一九〇一年から一三年まで、具象から半具象、そして抽象へと変化してゆく揺籃期の推移がうかがわれる。カンディンスキーは別にするとヤウレンスキーがなかなかいい感じだったように思う。

『青騎士年鑑』(DER BLAUE REITER, 1912)に第一回青騎士展のパンフレット(タテ十センチ余の升型冊子)が見られたのが良かった。
入場者はぼちぼち。ほんとにこの美術館は迷路のようで、方向感覚だけには自信のある小生も、どっちがどっちなのか、順路の指示に従って進むのみ。かつてこの美術館が王子公園にあったときには二階に巨大な展示室が一つだけというじつにシンプルな建物だったのと対照的である。
コレクション展として行なわれている「伊藤文化財団設立30年記念寄贈作品の精華」もなかなかだった。伊藤ハムの創業者伊藤傳三の意志によって作品寄贈(現在七〇五点)と展覧会への助成金贈与が行なわれてきたという。安井曾太郎の初期デッサンや表紙画の下絵、岸田劉生、小出楢重も貴重な作品。吉原治郎が何点か、粒よりだった。
三宮まで出て丸萬(
http://sumus.exblog.jp/7363133)でワンタンメンとやきそば。あっさりと(このところ麺類ばっかりの紹介ですが……)。
元町のギャラリー・ロイユで山下陽子新作展を見る。山下さんならではの世界。滋賀県美で出会ったジョセフ・コーネルに触発されて以来のコラージュということだが、手法はたしかに似通っていても、まったく彼女の独自の仕事になっている。
http://www1.odn.ne.jp/graveuryy/information2.html