泉麻人『東京考現学図鑑』(学研パブリッシング、二〇一一年三月二二日、装丁=多田進)。今和次郎・吉田謙吉共著になる『モデルノロヂオ』(春陽堂、一九三〇年)と『考現学採集』(建設社、一九三一年)を中心にして図版と説明文の引用および泉のコメントで構成されている。今・吉田カップルには拙著『喫茶店の時代』でもたいへんお世話になった。図表や数字の説明が二人の手にかかると味わいの深い生活臭のあるものになるからアラ不思議。とくに本書のカラー32ページはうっとりするほど(主に工学院大学図書館今和次郎コレクション)。
装丁は多田進さん。カバーの白地と抑制の利いた原色の配置にスキがない。といって堅苦しくはない。適度なゆるさが漂って美しい仕上がり。表紙に用いられている紙(レザック)にビックリ。こうやって使えばいいんだ。さすがです。多田進さんについては『spin』08を参照されたし。
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