
これも街の草にて。『矢之助式小供漫画』とあるだけで表紙も奥付も取れてしまっているので素性が分からない。二穴の鳩目綴じ。和本のように折丁になっている。少女のファッションから見て大正の前半だろうと推測する。

ハロウィーンからヒントを得たのだろうか。西瓜のジャコランタン(Jack-o'-Lantern)。

時代がある程度わかる飛行機。やはり大正前期、第一次大戦の頃か(?)

次の飛行機はちと古い。ブレリオ機(一九〇九年開発)に似た形だ。《海軍飛行機が飛行を終って軍艦に帰つた所です》という文章がついているが、こんな時代から航空母艦があったのかと驚いた。調べてみると「
米国海軍とカーチス社の複葉機:艦船からの発着」という写真を掲載しておられるブログ発見。明治四十四年のこと。雰囲気的にはまさにこの時代であろう。

肝腎の「矢之助」が誰なのか? あれこれ検索していると、昭和二十一年から二十四年頃まで、瑶林社、榎本書店、東光堂から三十数種の漫画本を出している「中井矢之助」という漫画家が現れた。中井矢ノ助、仲井矢の助などとも表記されているようだ。
そこで、その「中井矢之助」を国立国会図書館国際子ども図書館の検索にかけると、してやったり、大正時代の作品が見つかった。『家庭学校 画手本』(富士屋書店)のシリーズ四冊(大正四年から七年)である。『矢之助式小供漫画』もおそらくその頃の作品であろうと、目下のところは推定しておく。