《10
いようが[消=は]ありません。作つたほうもほうなら、
このような無粋なころもに甘んじている著者
[消=も著者]はいつたいどのような神経の持ち主
なのでしよう。[消=あとで]聞けば、[消=くところによると、]この本
はたいへん評判がよく、またよく売れているそうです。それに発行元
[消=出版元]は一流[消=の]出版社で、この手の装本がユ
ニフォームになつているとか? 初代の社長
は[消=日本]文化[消=に貢献したかどで]貢献者として男爵[消=の]位[消=を]まで
授けられた、と[消=か?]教えてくれました。ほんとうなのでしようか?》
先日、徳正寺へ出かける前に入手した生田耕作の反故原稿。聞くところによれば、生田氏はそういうものは一切残さない性格だったそうだが、どうやら、これは裏面に本のタイトルが記されていて、そのためにメモとして生き残ったらしい。おそらく旧蔵書に挟まれたままになっていたのであろう。
・日本歴史 大正時代 講談社
・イナガキ・タルホ 一千一秒
・ 〃 A感覚とV感覚
この三冊で何をしようとしていたのか。いずれ誰かが評伝でも書いてくれるかな?
*
けっこうひつこい風邪で、まだ平常通りとはゆかず、新潟での展覧会の案内状の宛名を途中まで書いたりして過す。ついでに年賀状をチェックすると、一枚だけ当っていた。