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三好達治書簡

三好達治書簡_b0081843_19544280.jpg


『森井書店古書目録』第三十一号(二〇〇六年七月)に掲載されている三好達治から淀野隆三宛の書簡。四百字詰原稿用紙二枚、封筒付き。昭和三年。その一枚が図版になっていてほぼ判読できる。

《昨日電報頂戴しましたが少し都合が悪くて御
 眼にかかれず別れてしまいました。悪しから
 ず。
 御約束により御令嬢様□
 「華子」と御名前をつけられては如何。と申し
 あげます。「華」と云ふ字が急にその美しさで僕
 を誘ひました。時は春、僕の室の前には昨日
 から白い桃の花が咲きました。もしも御気に
 召さなければ、どうぞ宜しき様御取消し下さ
 い。
 
  春の風 吹くや小さき午の門。》

「午の門」でいいと思うのだが、「ひる」の門か、「うま」の門か。「午門」は南の門と言う意味だが。なお長女(第一子)の名前について淀野隆三日記第十冊(『spin』07掲載)にはこうある。昭和三年。

《三月廿五日午前一時、
 永いあいだのブランクの後に、私は書きつける。
  昭和三年三月十九日  私は父になつた。
 と。そして、その女の子に、
  華[ルビ=ハナ]子と名付けたことを。
 三好が名付け親だ。(三年四月八日夜)》
by sumus_co | 2011-01-03 20:19 | 淀野隆三関連
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