九街雞唱瑞氛新
簪笏朝正簇紫宸
誰識席門高臥士
木綿衾裡亦生春
『頼山陽詩集』より「元日」。文化九年(一八一二)一月一日(グレゴリウス暦では一八一一年一一月一七日)町中の鶏の声もめでたい気分であらただ。礼服を着て御所へ参賀につめかける官吏たち。ぼろ家でのんびり寝ている男がいるのを誰も知らん。ふとんのなかにも春はきている。だいたいそんな意味だろう。「歳暮」を引いたときに新町に滞在していたことを確かめたが、新町は御所のすぐ近くである。簪笏朝正にわずかばかり未練があるような歌いぶりである。この年の主なできごと。
《四月 松平定信致仕して楽翁と号す ◎八月 魯国艦高田屋嘉兵衛を海上に捕ふ》
当時からロシア船による拿捕はあったわけだ。
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朝から少し絵の仕事はじめ。おそい朝食は雑煮。年賀状が届いたので返事をしたためる。「007 ロシアより愛をこめて」(1963)の録画を少し見る。こんな素朴な作りだったんだなあ。夕食まで年賀状書き。