明けましておめでとうございます。
本年第一冊は『新生』再刊第一輯(新生編輯所、一九四〇年一月一日、263×193mm)。編輯兼発行人は臼井喜之介。京都市左京区帝大本部北門前ウスヰ書房内。『新生』は昭和十年に創刊され、この再刊第一輯が通巻では四十五輯になるそうだ。再刊は十七年(一九四二)一月の第十輯まで刊行されている。そのうち一〜五輯を入手した。巻頭は依田義賢と杉山平一。巻末には伊東静雄が「京都」という短文を寄せている。板倉鞆音訳、リンゲルナッツ「論理」も掲載されている。
《表紙のカットは立原道造氏の筆であり、氏が最後の旅行の途次、拙宅を訪れられた時の揮毫からとつたものであることを記す。奇しくも氏の遺品となつたことは感慨無量である。(臼井喜之介)》
拙著『古本屋を怒らせる方法』の「雑誌さがし」に書いたように立原道造記念館に寄贈したのもこの再刊第一輯だが、時が巡って、ふたたび手に入った。記念館は閉館してしまったけれど……。
今年もしびれるような書物に出会えればいいなと思います。