
京都で物故作家を中心に意欲的な展示をつづけておられる星野画廊が「特別展・群像の楽しみ方」を開催する(9/11-10/10)。図録を頂戴した。星野氏らしい面白い絵が並んでいる。それにしてもやはり群像は難しい。なかではこの「斉唱」(仮タイトル)が目を引いた。画廊主の解説によれば
《20年ほど前に本作を美術市場の売り立てで見かけたとき、即座に小磯良平の〈斉唱〉を思い出していた。署名や印章はあるのだが、どのように読んでいいのかまるで見当がつかない。》
ということだ。作者不明。その落款の拡大図がこちら。

パッと見には署名は「畊脩」、印章は「正脩」とも思うがいかに?

類似作としては画廊主も挙げておられるこの野長瀬晩花「被布着たる少女」(一九一一年、二十二歳の作)がある。着物の描法は相違するものの、顔の描き方はかなり近い。ただ、少女たちの表情はパターン化されており、『斉唱』と較べると、工夫が足りないようにも思う。いずれにせよ、この作者を追求する価値は大いにあるだろう。
星野画廊
http://www10.ocn.ne.jp/~hoshinog/index.html