『ガールズ・スタンダード・リーダー』1〜4(三省堂、一九二五年一二月二六日修正再版)。大正十五年一月十八日文部省検定済。編者は三省堂英語編輯局。挿絵も含め個人名は出ていない(発行代表者神保周蔵のみ)。
絵柄はアールヌーヴォからアールデコまでをカバーし線描中心だが写実的なものもあれば、名画の復刻もある。《The illustrations were, for the most part, specially made for this series.》とあるので日本人画家の手になると考えられる。
先日の『小さな町』に出ていた
四葉のクローバーだが、ここにも挟んであった。四冊とも同じ生徒の持ち物で毎年一冊ずつ勉強していったらしい。クラス名と氏名「Kaneko, Takeda」が各冊の裏表紙に書かれている。クローバーはブック2に挟んである。大正十五年に一年生になったと仮定して大正十六年頃のことだろうか。女学生の間で流行ったのかもしれない。
四つ葉は畸形で、三つ葉が一万枚あれば四つ葉が一枚あるくらいの確率で発生するとのこと。信仰としては四つ葉よりも三つ葉信仰の方がずっと古いようだ。四つ葉信仰はキリスト教以降らしい(十字架に似ているからとも)。シロツメクサ(白詰草)の日本名はオランダから舶載されたガラス製品の緩衝材として詰められていたからともいう。明治時代になると飼料用として輸入され日本全国に広がった。