
本野亨・山崎勝弘監修『流行色カード』(甲鳥書林、一九五一年五月二〇日)を某氏より頂戴した。発行人は中市梅、発行所は東京都文京区湯島一ノ一および京都市左京区下鴨松ノ木町一となっており戦中の甲鳥書林とは少し違っている。山崎勝弘のまえがきにこのカードは甲鳥書林中市弘が提案したとある。中市は戦時の要職にあったためか、この時期には発行人に名前を出していない。
いわゆる色見本帖だが、京都では染織関係にその需要があったらしい。経年による変化があるとしても、全体に渋い色合いに仕上がっているように思われる。
甲鳥書林では『流行色カード』発行の翌月に上村六郎・小河その『学用色名辞典』(一九五一年六月三〇日)も刊行している。こちらは日本の色の名前についてその由来などを述べたもの。小生、この手の本では『色の手帖』(小学館、一九八六年)を使っていて、それは「色見本と文献例とでつづる色名ガイド」という副題通りの内容でとても重宝。