『海鳴り』22(編集工房ノア、二〇一〇年六月一日、表紙絵=庄野英二)。
21号からちょうど一年である。山田稔「シャンソンの話」は『コーマルタン界隈』に通じるちょっと不思議な味の作品、山田稔らしい、痒い所に手が届きそうで届かない感じ。庄野至(庄野潤三の弟)による庄野潤三死去についての報告、天野元(天野忠の子息)による富士正晴のことなど。そしてノア涸沢氏による庄野英二の葬儀および川崎彰彦の葬儀についての記述が、氏らしい淡々とした調子で書き留められている。これを無料配布しているのだからスゴイと言わざるを得ない。
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黒岩比佐子女史の新著が刊行間近で、これは楽しみだ。東京古書会館では6月20日(日)から26日(土)までの1週間、関連イベントも開催される。
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「『食道楽』の人 村井弦斎」でサントリー学芸賞、「編集者 国木田独歩の時代」で角川財団学芸賞を受賞した気鋭のノンフィクション作家、黒岩比佐子さん。古書好きとしても知られる黒岩さんの人気ブログ「古書の森日記」を再編集した書『古書の森 逍遥』を6月に刊行します。》(工作舎サイトより)