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ST GERMAIN DES PRES

なつかしきサンジェルマン・デプレ。アポリネールが住んでいたサンジェルマン大通二〇二番地をまずは確認のため(前回うっかりしていた)。銘版には「この家に暮らし、そして死んだ、一九一三年一月〜一九一八年一一月九日、詩人、ギョーム・アポリネール」とある。現在の〇階は「BIZUTH(ビジィ、新米)」というカフェ。
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そこからデプレ教会の方へもどり、ラ・ユヌ書店をのぞく。林静一『赤色エレジー』のフランス語版が出ていてビックリ。

Élégie En Rouge
Seiichi Hayashi (auteur)
Editeur : Cornelius. Date de parution : 25/02/2010.

英語版『Red Colored Elegy』(Drawn Quarterly, 2008)が先行していたようだが、絵柄もまったく古くなっていないし、パリにも似合っているような気もした。表紙デザインがいまいちだった。

何も買わずに店を出て裏道に入りアポリネール通へ。ワンブロックだけのごく短い通り。ここで北野武の映画を上映していた。
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そこからボナパルト通をセーヌ河方面へ歩く。エコール・デ・ボザールの校門前からボザール通へ右折。曲って直ぐ右側に先日紹介したワイルドの死場所となったホテルがあり、ずっと行って突き当たるとセーヌ通。
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このあたりは画廊街。セーヌ通を山手(セーヌ河と反対の方角、南)へゆるやかに登って行くとだんだん古書店街になる。春の美術イベントらしくほとんどの画廊がいっせいに展覧会をやっている。コルビジェ展などとても面白そうだった(ウィンドウからのぞいただけ)。
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異形というべきデュビュッフェの立体。
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セーヌ通(左手)とレショデ通(l'Echaudé)の角。
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ここでコジ(cosi)というフォッカッチャの店に入る。セーヌ通に来たらここへ入ることになる。テイクアウト(ア・アンポルテ)の客が多いが、二階のテーブル席で食す。大学生らしきグループが弁当を食べている(店の品物以外を持ち込み)。そこへ友だちがやってくる。

「サリュー(salut)」

と聞き慣れた挨拶の言葉。ハロー。それを受けて座っていた女子が

「ククー」

これお返事。カッコウ(coucou)。ハロー、ハイ、ってかんじ。

コジを出てもう少しサンジェルマン大通りの方へ歩くとセーヌ通と交叉しているビュシィ通(rue Buci)がある。ランボーが一八七一年九月にヴェルレーヌの安請け合いに乗じて、パリに出てきたとき、初めはヴェルレーヌ家(ヴェルレーヌの妻の両親の家)に滞在したが、ランボーがそこを嫌ったため、ヴェルレーヌは宿探しの末ド・バンヴィル家の一室を借りる世話をした。それがビュシィ通十番地だそうだ。写真の突き当たりがセーヌ通。十番地は右手なかほどの建物。
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ここには銘版はない。そりゃそうだ、ランボーは数日で出てしまったのだから。このランボー情報はステュディオにあった『地球の歩き方・パリ』から拾ったのだが、ランボーゆかりならば、翌七二年、ヴェルレーヌが妻子を離れてランボーと同棲したカンパーニュ・プルミエール街の方がいいだろう(と今になって思う。ランボー巡りにはあまり興味がなかったので事前に調べなかったのだ)。
by sumus_co | 2010-03-30 14:56 | パリ古本日記
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