昨年末、帰郷していたときに時間が空いたので見ることのできた展覧会。「対決・協調 カップルズ」(高松市立歴史資料館、二〇〇九年一一月一四日〜一二月二七日)。藤川勇造・栄子、壺井繁治・栄、村山知義・籌子、その他地元作家。上の写真は図録より、村山夫妻、一九二四年頃。
村山知義だけが東京生まれで、その仕事がいちばん良かった。絵本の原画やアニメーション「三匹の小熊さん」(一九三一年)も上映されていた。これも面白かった。アニメはモノクロだが、その絵本原画は色が美しい。
壺井繁治の細かい文字でびっしり書き込まれた多数の手紙にも圧倒された。壺井繁治と栄は同じ小豆島生まれ。栄が十五歳で郵便局の事務員となったときに窓口で一歳年上の黒島伝治(隣町の出身)と知り合ったという。一九二五年、栄が上京したのと入れ替わるように尾崎放哉が小豆島の西光寺奥の院南郷庵に入った。なんだか、ちょっと凄い島に思えてきた。