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現代詩鑑賞

現代詩鑑賞_b0081843_19552198.jpg


『現代詩鑑賞』(文童社、一九五〇年六月二〇日)、コルボウシリーズ3。《本書は中学校教科書に掲載された現代詩を中心として、これの理解をたすけるために編輯したものである。続いて第二輯を企画中である。》と奥付に記されている。山前実治、俵青茅、安藤真澄、天野隆一、半井康次郎、久慈徹三、天野忠、佐々木邦彦、城小碓、児玉実用が一編または二篇、現代詩人を取り上げて解説を寄稿している。

メンバーについては詳しく述べる知識もないが、河野仁昭氏の著書に当ればいいのかもしれない。文童社は山前実治(やまざきさねはる)がやっていた版元、山前は双林プリントという印刷所を京都御幸町通二条下で経営していた。ただしこの文庫本ほどのサイズ(タテ15cm)の冊子は河北喜四良の印刷。なんとなく「売らんかな」の雰囲気もある。巻末広告によれば、コルボウシリーズの既刊は次の通り。

1 ゲーテ詩集  田中克己訳
2 詩集 小牧歌 天野忠
3 現代詩鑑賞 コルボウ詩話会編
4 ワーヅワース詩集 児玉実用訳

他に題未定も含めて続刊が十二タイトル挙っている。そのなかでは城小碓『ベーリングの歯人』(一九五〇年)は刊行が確認できる。文童社は一九九四年ごろまで出版物があり、少なくとも五十以上のタイトルは数えられるようだ。

ちなみにこの本の扉には佐々木邦彦から安西啓明宛の署名がある。安西も佐々木も日本画家。川端竜子の青竜社に参加していた。安西が年齢は四歳上だが、青竜社では十年先輩。庄野潤三『明夫と良二』(岩波書店、一九七二年)の挿絵を描いている。佐々木はコルボウ詩話会から『骨』同人、俳句は『魚紋』同人など文も絵もよくしたようだ。
by sumus_co | 2010-01-21 21:06 | 京のお茶漬け
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