クラブントの情報をちょうだいしたので紹介しておく。
《私の本棚にも一冊あったので,書影をお送りします.たしかマインツの古書店で表紙にひかれて買ったものです.そのまま読むと『芸者おせん』(Roland 書店,1922)でしょうか.たぶん鈴木春信のモデルになった「笠森おせん」ですね.くせのある書体のためにまだなかなか読めませんが,おせんと春信の対話みたいなものもあります.巻末のクラブンド著作目録も添付しておきます.》
表紙の女性の顔立ちは春信「見立蟻通明神」(雨中夜詣)のおせんに似ていますね。実際のおせんは町娘(笠森稲荷境内の水茶屋の看板娘、武家の倉地某と結婚したそうです)、なぜかこちらは芸者というか帯がおいらん(とも少し違いますが)みたいなフロント結びです。