二日目、十九日は朝から雨模様。神保町の地下鉄出口のところからパラパラ降り出した。田村書店の店頭も店仕舞いの最中、あっという間にビニールに覆われてしまった。残念。だが古書モールがあると思い直して傘もささず急ぎ足で向う。三省堂書店のすずらん通側の隣のビル(三省堂の持ち物)の四階に三省堂古書館というのができていた(!)。神田古本まつりに合わせて十月二十七日にオープンしたらしい。知らなかった。スッキリした店内はスーパー源氏協力で加盟店が棚を埋めている。
書物ブログではとくべつ話題になっていなかったような気もしたので、今、検索してみると、出店している古本屋さんのブログがたくさんヒットした。古本ブログではあまり良い評価は与えられていないようだった。聞くところによると古書組合との連携というか関係もないらしい。大手新刊書店の試みのひとつとして意味ナシとは思わないが、もうひとひねり欲しいような気もした。ただ古書店が増えるのは悪くない。記念に一冊購入、オフマルシェ『ドゥマゴ物語』(中条省平訳、Bunkamura、一九九五年二刷)。
そんなことで一階上の古書モールへ。こちらも最近は苦戦のようだから、ひとつドーンと買物をしたいとは思うものの、思うだけで、百円均一から三冊だけという情けないありさま。
そのなかの一冊、キェルケゴール『懼れとをののき』(鬼頭英一訳、大地書房)。装幀は誰だか書かれていないが、架蔵していた同じく『追憶の哲理』(吉田健一+堀田善衛訳、一九四八年)には《装幀 高橋忠弥》と明記されている。また
検印紙には猪熊弦一郎のサインがある。この後、東京堂書店で新刊をいろいろ検分して、『山上の蜘蛛』や『spin』06のサイン本も並んでいるのを確認。