11月1日発売予定!
目次
01 宇崎純一の優しき世界 図版=カラ−16頁+モノクロ8頁
[絵葉書・書籍デザイン・色紙・原画]
25 宇崎純一ノート…………瀧克則
41 スミカズの色紙について思うこと…………大浦一郎
44 宇崎純一著作等出版関連年譜[稿]
53 手紙が語る戦争…………島利栄子+松本喜美子+長田松代+柳原一徳
78 淀野隆三日記を読む 六…………林哲夫
110 みずのわ編集室6…………柳原一徳
◉瀧氏の論考「宇崎純一ノート」は、スミカズの出生について子息の宇崎明夫氏より詳しく聞き取りをした調査から、驚くべき事実を明らかにしている。驚くべき、とはちょっとオーバーながら、その事実を知ると、スミカズが絵師になった理由がなんとなく分かるような気がする。また晩年、戦後の苦闘時代の様子も初めて記録されている。
肥田晧三氏や生田誠氏のご協力も得て、カラー口絵16頁、モノクロ図版8頁を割き、スミカズ抒情画の粋(すい)を再現するように努めた。「宇崎純一著作等出版関連年譜」はまったく不充分ながら、とにかく今判明しているスミカズの仕事を一覧表にした試み。参考文献についてもリストアップした。現時点では宇崎純一についてのベストな資料となっているはず。「関西の夢二」なんて言わせない、スミカズはスミカズだ、というところを見ていただきたい。
◉「手紙が語る戦争」は東京堂書店でのトークの記録である。分かりやすく、貴重な活動が語られており、淀野隆三日記とともに、ぜひお読みいただきたい。
◉残念ながら鈴木創士氏は体調不良のため休載、北村氏も同じく。次号をご期待ください。
みずのわ出版