はんのきへ二度目の訪問。今日は堀川通から、裏千家センターのビルを目印に寺之内通を東へ入った。和服姿の女性たちは裏千家学園の生徒さんたちだろう。宝鏡寺の山門。
宝鏡寺の山門の内側をのぞく。二本目の角を南へ入るべきところを一本目を曲ったのでぐるりと遠回りをしてしまった。しかし、このあたりはなかなか西陣の盛時をしのばせる町家が上手に残されている。こちらは豆腐屋か。
妙顕寺。ほんとうはこのお寺の角を南へ曲る。
はんのきは本も少し増えていた。百円均一の乱脈なかんじがとてもいい。三冊ほど拾い出した。
古本を見はじめると、なぜか急にもよおして、ご不浄を借りる。さすが京町家、奥が深い。庭の緑が目にしみる。裏は森のようになっている(お寺か何か)。
そして買った本を一冊だけ紹介。松平道夫『僕らの住む地球』(金蘭社、一九四三年、装幀=初山滋)。国会図書館opacの著者紹介は《松平, 道夫 (1901-1964)‖マツダイラ,ミチオ》。この本の奥付の次に著者略歴がある。明治三十二年(あれ? これだと1899だが)、小倉市生まれ、東京物理学校卒業、早稲田大学中退、『幼年の科学』『航空と防空』『航空の日本』主幹、もっぱら少国民の科学図書の著述に従事。訳書、著書多数。このタイトルといい、絵柄といい、かなり斬新だと思う。