水明洞の紙モノ箱より拾い出した。のぞいている和本は写真のために付け足しただけ。じつはこれ、びわこのなまず先生が mixi の日記に次のように書いておられたもの。
《さらに「これも珍しいで。こればっかり集めとるやつもおる。わしは買わへんけど」と指さした箱に入っていたのは、和本の袋ばかり二十種ほども。たしかに和本の袋ばかり売っているのは珍しい。おすすめにしたがって『日本立志編』第一編、第二編の袋を購入。》
小生が水明洞へ行ったのはこの記事の何日も後のことで、まだ五六枚は残っていたが、いずれもあまり良い状態ではなかった。それでも三枚ほど購入。一枚百円だから高いと思えば高いかもしれない。和本の袋はいつ頃から付いているのか知らないが、幕末から明治にかけてはふつうに見られたようだ。元は高価な書物や、巻数のあるものを、例えば三巻ひとまとめに売る場合に紙でくるんだという。この紙にも《全二冊》と書かれている。呼び名も「袋」でいいのだろうか。禿氏祐祥『絵本上袋集』(仏教芸術院、一九二二年)という書もあるそうだ。
袋はそう珍しくないと先生は書かれておられるが、小生はこれまで一枚か二枚見かけた(買った)ていど。場数が違いますなあ、さすが。