所用があって堂本印象美術館へ。
http://www2.ocn.ne.jp/~domoto/
二十数年振りかもしれない。元は印象の個人美術館だったが、歿後に京都市に寄贈され平成四年に京都府立堂本印象美術館として開館、現在は立命館が管理している。明日までの展示は一九五〇〜七〇年代の抽象画を中心にした内容。ちょうど欧米で抽象表現主義の嵐が吹きすさんでいた時代で、まさに京都テイストのアブストラクト・ペインティングという感じだった。
書架にあるピエール・カバンヌの『国際美術事典(DICTIONNAIRE INTERNATIONALE DES ARTS)』(BORDAS, 1978)にも「INSHO(DOMOTO)」で立項され十三行にわたる解説がある。フンデルトワッサーが十四行だから、これは詳しい記述といっていい(ともに作品図版なし)。ただし解説はピンボケ。生年も間違っている。アンフォルメル(l'art informel)という用語を考え出したとされるミシェル・タピエ(具体美術などをヨーロッパに紹介したフランスの美術評論家)の文献を元にしているようだ。その「GUTAÏ」も取り上げられており八行だけの記述ながら内容は当を得ている。
バスで四条までもどり高島屋でアメリカン・チェリーと西瓜を買って帰宅。果物、野菜は高島屋の地下が新鮮だ。
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このところウエス・モンゴメリーのCD「フルハウス」(VICTOR, 1997)をぐるぐる聞いている。一九六二年にサンフランシスコはバークリーの「ツボ, TSUBO」というエスニックなコーヒーハウスで録音されたライブ盤+ボーナストラック三曲。プロデューサーでもある ORRIN KEEPNEWS(本名らしいね)のライナーノートによればサンフランシスコからウエスが電話してきて、今、マイルス・デイヴィスのシクステットが街にいて、ウィントン・ケリーとポール・チェンバースとジミー・コブが参加でき、しかもテナーマンのジョニー・グリフィンもいるというので、急きょツボで録音することにしたそうだ。ナイスなメンバーを揃えてたしかにバランスのいい演奏、聴衆の反応がまた心地よい。マイルス風味がちょっと耳にたつくらい。ところで「ツボ」って壷? 坪? ツボ(指圧の)だろうか? あるいは日本語じゃないのか。