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Jackson Pollock![]() ![]() ![]() BRYAN ROBERTSON『Jackson Pollock』(THAMES ADN HUDSON, 1960)。珍しく画集を目録で注文した。しかもポロックの。ちょっと心配だったが、届いてみると、なかなか重厚な、作品図版を糊付しているタイプだった(もちろんabeさんで調べましたよ、けっこう高額じゃないですか、ふふふ)。上は、ニューヨーク、イースト・ハンプトンのスタジオで仕事をしている有名な写真、中は一九五〇年と五三年、下は五六年、死の数ヶ月前。撮影はいずれもハンス・ナマス(Hans Namuth)。 ÷ 姫路で買った『POETRY 19』だが、まさきよしひろの「ギター片手の大阪ある記」が面白かった。今となってはけっこう貴重な記録かもしれない。かいつまんで紹介しておく。一九六七年のお話。《新幹線に初めて乗っかって旅も変ったと思った》と始まるのがいかにも時代がかっていていい。まさき氏は東京から新大阪に到着する。その目的は 《京都でのFolk campが第一。Folk campについてはMrs.中山のリポートを読んでもらうとして, Folk Festivalの終えた7月30日に急用のある高石氏と片桐氏それにボクとがアタフタと高雄の山を降りた。片桐氏の用事をすませて, 神戸へ。》 神戸では樟蔭女子大の片桐研究室でフォーク・ライブラリーのテープ・コレクションを見たりしている。 《彼は元町にある”Lost City”というtea roomへ案内してくれた。入るとカントリーだかウェスタンだがか聞こえる。片桐氏の「この辺はウェスタンが優勢だよ」という説明を思い出してナルホドと思った》 次に梅田へ着いて高石友也の事務所を訪ねる。 《10分位歩くと何とかビルの603号に着く。高石氏の所は一種のOpen houseでヒマな連中が集まってしゃべっている。夕方高石氏が"Manhattan"というtea roomへ連れて行ってくれた。ここもウェスタンが主流》 京都へコロナでドライブしたりした後、高石友也と関西放送で録音。 《バカみたいにだだっぴろいスタジオに一人で入れられると変にさみしくなる。Bob DylanのNorth Country Bluesを日本語で歌った。一種のカタリで, その後高石氏もこのんで歌っているらしい。夜中ちかく録音を終え, YMCAの人達や彼のたまり場的な, 何とかいうバーへ行く。Folk campで知り合った人たちには, ボクのモジャモジャ頭とBob的な発声がトレード・マークみたいに思えたらしく, みんな覚えていてくれた。"朝日の当る家"をうたうとBobそっくりだ, と云われる。ちょっとさみしい感じもする》 八月三日は中川五郎たちと天王寺へ行く。そして夕方から京都の勤労会館での原水禁大会で高石友也といっしょに歌い、その後、ハタさんの家でごちそうになり、京都YMCAの何とかさんの家でも歌っている。五日には若狭湾での大阪労音のFolk campで高石と歌う。《でも来てた人たちがFolk Songをよく知らない人でちょっと困った》が「プレイボーイ・プレイガール」「朝日の当る家」「ノースカントリー・ブルース」「神の加護で」などに反応が集中した。 《という具合に, 2, 3日の予定だった関西が一週間にもなったのは, 高石氏の苦労で歌を唄う地盤ができていて、東京では考えもつかぬ程思い切りうたえたこと, それに彼のマンション(人は603とよぶ)がOpen houseのようで楽しかったことなどだろう。東京も一日も早く関西なみになってほしい, いやそうしたい》 というふうに締めくくられている。まさきよしひろ氏はボロ・ディランと呼ばれカレッジフォーク全盛の時代に弾き語りを始めたという。その後は真崎義博の名で翻訳家として活躍している。氏にドンフアンやケルアックの飜訳があるのが納得。なお文中の「京都のフォークキャンプ」については「矢ヶ崎和子」の署名で報告されている。 《夕食になるころは, 130人ぐらいあつまっていた。ます, コンサートがひらかれ, 自己紹介がギターにのってひびいた。そのあとは分科会。鑑賞, 討論, 創作, 演奏にわかれた》 二日目の朝、村田牧師のフォーク礼拝があり、分科会、そしてお寺にもうでて、最後のコンサートがあった。村田牧師というのは関西フォークの歴史ではよく知られた人物らしいが、フォークソングが基督教を通して普及していった、あるいはその切っ掛けになっているというのは、明治時代のようでとても興味深い。 Mrs.中山とあるが、Mr.中山は中山容で、詩人、翻訳家。片桐ユズルと共訳の『ボブ・ディラン全詩集』(晶文社、一九七四年)などがある。この本は図書館で借り出したことがあるのでよく覚えている。 ■
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by sumus_co
| 2009-05-17 20:59
| 古書日録
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