《文学雑誌VIKINGは、自らの存続を唯一の目的として発行されている。丁度、人がよく生き、永く生きることを求めるように。》(VIKINGの約束について)……こんな宣言を掲げる《文学雑誌》は他にあるだろうか。中尾さんの連載は島尾敏雄と富士正晴が噛み合なくなって、あわや解散という話が持ち上がっているところ。ほほう。
÷
久しぶりにペンギンブックスのサイトを見ると colophon(コロフォン)のコレクションが紹介されていた。
http://thepenguinblog.typepad.com/the_penguin_blog/2009/04/the-colophon.html
コロフォンというと「奥付」の意味だと思っていたが、出版社のマークもやはりコロフォンということを初めて知った。
1. An inscription placed usually at the end of a book, giving facts about its publication. 2. A publisher's emblem or trademark placed usually on the title page of a book.
(The American Heritage® Dictionary of the English Language, Fourth Edition)
日本のものも集めてみたら面白そうだ。
÷
もひとつ、ジベール・ジョセフ書店の詩集のページを覗いたら、たまたま俳句の本が紹介されていた。
『紅唇:日本の女流俳人』
Du Rouge Aux Levres ; Les Haijins Japonaises
Auteur : Chipot, Dominique ; Kemmoku, Makoto
LA TABLE RONDE(版元サイト)
http://www.editionslatableronde.fr/ouvrage.php?id_ouv=I23008
「Kemmoku, Makoto」なる人物に聞き覚えがなかったので、調べてみると、有名な方だった。
「原爆句抄」を仏訳出版
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/cul/485.html
尼崎在住で、県立西宮香風高校教諭だという。一九五二年埼玉県生れ、学習院大学文学部卒業。同大学院博士課程(仏文専攻)単位取得修了。著作として『呪われた詩人 尾崎放哉』(春秋社、一九九六年)等、訳書として『薔薇物語』(未知谷、一九九五年)など。
どういう風に飜訳されているのか、ちょっと覗いて見たい気もする。と思ったら放哉を紹介したサイトがあった。
http://nekojita.free.fr/NIHON/HOSAI.html
咳をしても一人
Je tousse pourtant je suis seul
seki o shite mo hitori
「咳をしても」の「も」が「pourtant」なのだが、咳をしても、何をしても、あるいは、しなくても、一人、というふうに考えるなら、なかなか難しいぞ、俳句の飜訳は。