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竹村英郎詩集![]() 先日のブログ「戦前神戸のモダニズム詩人のこと」で竹村英郎に触れて、京大選科生に疑問を呈したが、本日『竹村英郎詩集』(ボエチカ叢書第十篇、ボエチカ社、一九三六年一二月一〇日、224×157mm、37頁、並製)が届いたのを見ると、京大国文科の選科生だったことはほぼ間違いないようである。この詩集は昭和十一年三月二日に心臓麻痺のため急死した竹村の追悼集。三十歳だった。 以下、本書に収められている追悼文、富田砕花「竹村英郎」と小島清「竹村英郎を哭す」から伝記的な事項を拾い上げておく。なお小泉苳三創刊の短歌結社雑誌『ポトナム』に拠った歌人小島清については下記などを参照されたい。 内野光子のブログ http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2009/03/19051979-d9df.html このブログで言及されている小島の年譜で興味深いのは古書店を営業していたこと。 《1936年4月結婚、神戸市内で古書店青甲堂を開店し、母の死に遭い、長女が誕生した頃だろうか、次のような作品も残す。その店も1938年7月5日の阪神大水害により浸水している。》 『神戸の古本力』巻末リストを見ると「青甲堂書店」の住所は葺合区(現中央区)二宮町四の十二である。また戦後しばらく神戸山手女子専門学校の国文科で非常勤講師を務め、短歌の教え子だった島尾ミホの依頼により、夫、島尾敏雄にも同学校の非常勤講師の職を紹介したという。 以下、竹村英郎の略歴、[ ]内は引用者の補註。 《明治三十九年[一九〇六]二月二十日高知県長岡郡野田村[現・南国市]に生まれた》(小島) 《本名日出男。普通には英郎と署してゐた。又二月生れのところから双魚荘と号し、聴風堂ともいひ、一頃は澤瀉魚彦の名を用ゐてゐた。澤瀉は彼の家の紋である》(小島) 《彼は父とは早く別れたが、郷里には母や姉がおり、神戸には兄や妹がゐたが、兄とは生前ゆききしなかつた》(小島) 《富田砕花先生が十数年前、高知市役所楼上に於て講演されたとき中学二年生の彼が校長の外出証をもらつて出席した。即ち、先生と彼の交渉はこの時からであり、後年彼が神戸高商に入るに及んで、更に彼の晩年には家庭の一員の如き態度をもつて先生は彼を遇した》(小島) 《大正十三年[一九二四]神戸高等商業学校[現・神戸大学]に入学した》(小島) 《彼れの郷里は高知県長岡郡野田村、中学[県立海南中学]を卒へて神戸高等商業学校へ入学した》《神戸商業大学と改称[一九二九]した後も転学試問には無事通過して比較的健全なる学生生活を送つた、が、竟にそれに破局が来た。卒業期を直前にして家兄との意見の衝突が、普通の人々であつて見れば実社会への輝やかしい発程を、弊履の如く棄てて自ら求めて荊棘の道へ踏み入つたのであつた》(富田) 神戸商大は一九二九年四月に設立され、それまでの神戸高商の在学生は附属商学専門部へ移された。よって富田の記述には検討すべき余地がある。大正十三年十八歳入学は妥当だろうが、神戸高商の修業年限は四年だったので、順調なら二八年には卒業していなければならない。 《退学後の彼は京都大学国文科の選科生としての首途に上つた。彼が記紀、万葉、俳諧を愛しはじめたのはこの時代からである》(小島) 仮に、大正十四年に選科に入ったと考えれば、谷崎の助手だった昭和四年頃にまだ学生だったとしてもそうおかしくはないことになる。 《彼は長塚節の研究をはじめとして、澄江堂の句、芭蕉、諸九尼、凡兆、その他古事記、万葉集に関する研究をそれぞれの雑誌に発表し》《土田杏村氏にその才を愛され》(小島) 《彼れには素晴しく事務家? 的な一面のあつたことを忘れてはならない。たとへば京都から発行されてゐる「帚木[ルビ=ハハキギ]」、神戸の「六甲」、明石の「青波」等の各誌はその出発の当初にあつていづれも彼れに負ふところ甚大であつたのを知つてゐる筈である。又、改造社版「谷崎潤一郎全集」十数巻[十二巻、一九三〇〜三一年]の編纂、校正等の事務方面を担当して作者の忠実なる助手としての責務を大過なく果たしたものであつた》(富田) 小島も『六甲』(六甲発行所)の創刊(一九三三年一月)に参加した。『帚木』(帚木の会)は一九三〇年創刊。 《[富田]先生は改造社版谷崎潤一郎全集が上梓されるとき、その助手として彼を谷崎氏に推薦した。編輯校正に心をうちこみ、その事業を大過なく完了させた蔭には、彼の熱心があつた》(小島) 富田によれば、三月二日の朝、三宮の下宿で洗面に降りてきて、そのまま心臓麻痺で倒れ、医者が来たときには絶命していたらしい。前夜、深酒をしていたらしく、その頃は体調もすぐれなかったなかでの突然死だった。 竹村が詩をおもに発表していた雑誌『ポエチカ』(ポエチカ社)は一九二五年創刊。富田によれば、《主として東京大学の英吉利文学科を出た謂はゞスカラ・ポイトの一グルウプが十年以上にわたつて持続して出してゐる月刊詩文雑誌》ということになる。『ポエチカ』からも田中準と末光績が追悼文を寄せている。なおこの詩集の発行所住所は牛込区矢来町である。 田中準編ポエチカ目次 http://www.geocities.jp/moonymoonman/i/poetica.txt
by sumus_co
| 2009-04-22 22:13
| 古書日録
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