らんぷの本『東郷青児〜蒼の詩 永遠の乙女たち』出版記念展
アトリエ箱庭 大阪市中央区北浜1-2-3 豊島ビル301
詩情あふれる美人画で一世を風靡した画家・東郷青児。
代表的作品のほか、化粧品や洋菓子のパッケージなど
甘くロマンティックな意匠を集めた初めての1冊。
本書の発売を記念し、装釘本を中心とした展示を行います。
愛おしい“あの頃”に会いに、ぜひおはこびください。
*『東郷青児〜蒼の詩 永遠の乙女たち』書籍販売
*東郷青児が手掛けた装幀本展示
*マッチ、飾り皿など青児デザインの雑貨&全国の洋菓子店の包装紙の展示
*写真家・伊東俊介による本書のために撮影したオリジナルプリントの展示
2009年3月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、20日(祝)
21日(土)、22日(日)、29日(日)
13:00pm〜19:00pm *28日(土)をのぞく土日祝のみのオープンとなります。
http://www.underson.com/bibliomania/togoevent.html
東郷青児の装幀、というかデザイン・センスが、現在の目線でながめると、みょうにリリックで乙女チックな繊細さを備えていることがよく分かる。シックというか、どんよりと澱んだような昏さが、そういった雰囲気をかもしだしているのかもしれない。形のシンプルさ、脆弱さ、がかえって効果を上げている。
箱庭さんのコレクションが中心で、野崎さんの持ち物が急所を押さえている、そんなお二人の息もぴったりの、とても豊かな気持になれる空間ができあがっていた。箱庭さんが東郷青児装幀リストを見せてくれたが、まだチェックの入っていないタイトルがかなり残っている。ただし、未見の多くはコバルト叢書。コバルト叢書はかなりたくさん出ていたのだと改めて思う。北園克衛の『火の菫』特装版も東郷青児の装幀。これは、ちょっと手に入れるのは難しいか? いや、この世界、何があるか分かりません、希望は捨てないようにしましょう。